拍子記号について【その①】
ようこそ!ブーです。
今回は、2回にわたって音楽にとって大切な「拍子記号」を紹介しようと思います。
【その①】は、拍子記号を知るために必要な拍子と拍子記号の説明です。
拍子(Rhythm)
拍子を表すためには拍(beatビート)というものが必要です。
音楽は時間によって進んでいくので、その流れを解り易くするために拍という単位が使われます。
その拍を使った拍子は、時間の流れの中にある音が「どのように進んで、どれだけの数の拍(ビート)が刻まれているのか」ということを表し「1,2,3,4…」とカウントすることができます。
拍にはメリハリをつけるために強拍と弱拍という種類があり、その異なる拍が何個も連なっていくことで出来る音の一定の流れがリズム(拍子)です。
拍子の説明はこちらでもしています。↓
拍子記号の意味
拍子記号は、ト音記号などの横に書かれる数字です。
1小節の中に音符が何個入るのか?音楽がどの単位の拍で刻まれていくのか?ということを、目で見てわかるようにするために楽譜に書かれる記号です。
拍子記号を書くことで、楽譜も読み解きやすくなり、また音楽の時間的な進み方もわかりやすくなります。
小節の説明はこちら↓
拍子記号は英語で、time signature(タイム・シグネチャー)です。
timeは「時間」、signatureは「記号、サイン・署名」という意味があり、名前の通り音楽の記号的に1番時間と関係があります。
拍子記号の役割
音楽では、楽譜に書かれる1番最初の小節に「音の高さ・調号・拍の基準となる音符・拍の数」を表す、曲の基準や道しるべとなる記号が書かれます。
この中の「拍の基準となる音符・拍の数」を表すのが拍子記号です。
拍子記号は『どの種類の音符が何個入っているか?』を表すことが重要な役割となり、楽譜には算数で使われる分数と同じ要領で「1小節に入る拍の数」を上に、「拍の基準になる音符の単位」は下に、という風に書かれます。
省略されるものは4分の4が「C」、2分の2が「¢」となるこの分けやすい拍子記号2種類だけとなります。
単純拍子
音楽の拍は2か3の数字で分けると一番納まりが良いので、2拍子と3拍子が単純拍子と呼ばれ、拍子記号の基準となります。
例外で、2拍子が2つ連なったと考えられている4拍子も単純拍子の仲間です。
2拍子
「1!2、1!2、1!2」というリズムで、強拍と弱拍で作られている、基準となる音符が2個分の拍子です。
人間が2本足で歩くときの「ノッシ、ノッシ…」という音がそのままリズムになったと考えられています。
3拍子
「123、123、123」というリズムで、最初の拍が強拍、それ以外の2つが弱拍で作られている、基準となる音符が3個分の拍子です。
馬が歩くときの「パッカ、パッカ、パッカ」というリズムから発生したと言われています。
(パ→1、ッ→2、カ→3)
踊りの音楽であるメヌエットやワルツのような優雅なものに使われる事が多いです。
日本では、「123、123」と正確に拍が刻まれることが多いですが、西洋(ネイティブ)で演奏されるときには「1!…23、1!…23」や「12!…3、12!…3」といった風に拍にこだわらずに曲の雰囲気に合わせなければいけないので、注意しましょう。
4拍子
「1234、1234、1234」というリズムで、2拍子のリズムを2つ合わせたものだと考えられています。
強拍・弱拍・強(中)拍・弱拍で作られている、基準の音符が4個分の拍子です。
ただし、曲によっては「強拍・弱拍・弱拍・弱拍」になるときもあります。