自分の曲にキレるシューベルト。
ようこそ!ブーです。
今日は、作曲家シューベルトの意外な一面をご紹介します。
彼の代表曲の1つ『ます』という歌曲です。聴きながら読んでね。↓
シューベルト
Franz Peter Schubert(フランツ・ペーター・シューベルト、1797年1月31日-1828年11月19日)は、オーストリア出身の作曲家です。
クラシック音楽のジャンルで考えると、シューベルトが生きた時期はその大半が「古典派」の時代になりますが、なぜか「ロマン派」の音楽家に分類されます。
それは、曲に物語的な要素を取り入れたり、その物語的な曲の流れを重視した通策歌曲形式という、昔からある歌の形式に囚われない流れるような曲作りを始めたのがシューベルトで「ロマン派の先駆け」と言われているからです。
歌曲・ピアノ曲・交響曲などで名曲を残しましたが、特にドイツ歌曲(ドイツリート)で 「魔王」、「野ばら」、「ます」、「樂に寄す(音楽に寄せて)」などの有名な曲を残し、定評もある事から「歌曲の王」と呼ばれています。
シューベルトが活躍していた時代は、歌曲といえばイタリア語、教会音楽といえばラテン語の歌詞で書かれた曲が主流でしたが、彼はオーストリアの公用語であるドイツ語で曲を書くという珍しいタイプの作曲家でした。
実は短命で知られているモーツァルト(35歳没)よりも、更に短命な31歳という若さで亡くなっているのが、このシューベルトという人物です。
シューベルトの印象
学校の音楽室の多くには、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンと並んで、シューベルトの肖像画が置いてあると思いますが、それを見てどのような印象を持つでしょうか?
私が彼の肖像画を見る限り、色白もち肌(?)でメガネをかけていて、なんだか大人しそう…、首もとはオシャレにスカーフを巻いていて清潔感もあるし、まぁまぁ上品そうなオジさんといった印象があります。
(肖像画のシューベルトは亡くなった年齢よりも若い31歳未満のハズなので、オジさんと言うのは失礼かもしれないですね。笑)
音楽家としては、名曲を生み出す天才といったイメージを持ちますが、「野ばら」や「ます」のように自然の豊かさを感じるようなテーマを使った曲を書いている一方で、「魔王」や「死と乙女」のように死をテーマにした心の闇が深そうな曲も残しています。
曲は、作曲家の内面を表していることが多いので、こう考えると性格も「明」・「暗」といった2面性がありそうです。
自分の曲にキレるシューベルト。
普段は見た目通り、とても内向的で大人しいシューベルトですが、親しい友人たちの間では「キレる」ことで有名でした。
時々ドカーンッ!!と癇癪を起こすことがあったそうです。
その逸話の1つに「シューベルトは自分が作曲した曲が難しすぎて、演奏できずに怒り出した」というものがあります。
彼が25歳のときに作曲した「さすらいびと幻想曲」という4曲編成・演奏時間が20分ほどのピアノ曲が原因です。
「さすらいびと幻想曲」の最高潮に難しい4曲目です。聴きながら読んでね。↓
ある日シューベルトは、高度な技術を余すことなく使った傑作が完成したので『お~い!スゴイのが出来たぞ~!』といった感じで興奮気味に友人達を呼び、その流れで自分が演奏して「さすらいびと幻想曲」を聴かせることにしました。
演奏を始めたシューベルトですが、序盤から雲行きが怪しくミスタッチを連発…。
そして、一番盛り上がるクライマックス部分ではアルペジオという分散した怒涛の音の波が押し寄せてくるのです。
結局、難しすぎてシューベルトは演奏を止めてしまいました。
この曲は、1楽章と3・4楽章は和音の華やかで軽やかな響きがありますが、2楽章は悲壮感漂う繊細さがあります。
音楽的には、その差によって曲全体にメリハリが出るのでとても良いことなのですが、今回はその緩急が逆にミスを誘う結果となってしまったのです。
もし大作曲家やプロの演奏家が自分の目の前で演奏してくれているときに、そんな事になったら一体どんな気分になるでしょう。
きっと『見てはいけない物を見てしまった』感が出てしまいますよね?
シューベルトはそんな恥ずかしさや自分への怒りから、ピアノをドーン!と叩くと急に立ち上がり「Der Teufel soll dieses Zeug spielen!こんなものは、悪魔にでも弾かせてしまえ!」といって、その楽譜をビリビリと破り捨ててしまいました。
でも、破られた楽譜が原本じゃなくて本当に良かった~。
もし破かれたのが1つしかない原本だったとしたら、永遠に「さすらいびと幻想曲」が聴けなくなるところでしたからね。(汗)
大人しそうに見えても、芸術家が奥底に秘めている性質っていうものは、原始的な欲求で動いているのかもしれないなと思いました。
音楽用語「オクターヴ」記号について。
ようこそ!ブーです。
今日は、音楽用語の「オクターヴ」記号について説明します。
Octave オクターヴとは?
オクターヴは8個分離れた音の距離の単位です。
(鉛筆が12本で1ダースだったり、タバコが10箱で1カートンなのと同じ)
簡単な例で言うと「ドレミファソラシド」という8つの音の「ドからドまでの距離」になります。
日本語でオクターヴは「8度音程、第8音、8番目の音」と言います。
書き方は「オクターヴ」でも「オクターブ」でも大丈夫です。
オクターヴ記号
オクターヴ記号は「8個分の音の距離を基準にして音の高さを変える」という特性があり、高くするものと、低くするものの2種類があります。
楽譜を書く時は、読みやすいように5線を基準にして書かれますが、音楽の性質や作曲者の意図で音符の高さは5線に関係なく縦横無尽に移動してしまうことがあるんです。
そのせいで、音符の高さを表す線がイッパイになってしまったら楽譜が読みにくいですよね?
こんな風になると、演奏スピードと楽譜に目が追いつく(理解する)スピードに差が出て、スラスラと演奏することが難しくなり困ります。
そのため、見やすさの面を考慮して音の高さが極端に変わるときにはこのオクターヴ記号が書かれるというワケです。
オクターヴ記号の数字
オクターヴ記号に書かれる数字は「音の距離」を表すものです。
では、この記号が書かれたときの数字はいくつになるのでしょうか?
ノーマルのオクターヴの場合は、もちろん8音分の距離なので8です。
なので、音の高さを倍(2オクターヴ)に変える場合、計算上では8の倍「8×2=16」となるはずですよね?
ですが、実際の音として考えると8番目の音が被ってしまうので、その分は「- マイナス」にしなければいけません。
なので、実質の2オクターヴは「8×2-1=15」となります。
ドレミファソラシ【ド】レミファソラシド=15個
この場合は8番目のドの音が被っています。
過去には8の倍数である「16」の数字の方が見やすいという理由から、楽譜を書く際に使用していた音楽家もいましたが、現代では正確な数の「15」の方を使う人が多いです。
3倍(3オクターヴ)の場合も同じ要領になるので被る音が、8番目と15番目の音の2音に増えるので、「8×3=24」の計算ではなく「8×3-2=22」という風になります。
4オクターヴでは、8番目と15番目そして22番目の音の3音が被るので「8×4-3=29」…といった風に、オクターヴの数が増える分だけ被る音が1音づつ増えていきます。
音を高くするオクターヴ記号
音を高くする場合は「8va alta」というオクターブ記号が1番よく使われます。
8va は本来 ottava オッターヴァと書き「8番目の、8度音程の、1オクターヴ」という意味があり、そこにaltoの女性名詞であるaltaアルタという「高い」を意味するイタリア語を合わせることで「1オクターヴ高く」という意味の記号になります。
8va alta は略して「8va」や「8」と書かれ、いずれも楽譜で使われるときには音符の上側に書かれます。
倍の2オクターヴ高くする場合には「15ma alta・15ma」、「16ma alta・16ma」という記号が使われます。
15maはquindicesimaの略で「15番目、15度音程、第15、2オクターヴ」、16maはsedicesimaの略で「16番目の、第16」という意味があるそうです。
記号以外にも、ottava sopra オッターヴァ・ソープラという文を使って、元ある音符の位置よりオクターヴ高く演奏することを指示できます。
音を低くするオクターヴ記号
音を低くする記号は「8va bassa」というオクターブ記号が1番よく使われます。
bassa バッサは「低い」という意味のイタリア語で、8vaと合わせると「1オクターヴ低く」という意味になり、略して「8vb」や「8」と書かれ、いずれも楽譜に使われるときに音符の下側に書くルールがあります。
倍の2オクターヴ低くする場合には「15ma bassa・15ma b」、「16ma bassa・16ma b」という記号が使われます。
記号以外にも、ottava sotto オッターバ・ソットという文を使って、元ある音符の位置よりオクターヴ低く演奏することを指示できます。
オクターヴ記号の書き方・見分け方
1つの音を変更するために使うときには、点線を書かずにその真上や真下に記号を書き、1つのフレーズや小節単位など大きな区間の音の高さを変えたいときには、点線でその範囲を鍵カッコの形で囲みます。
オクターヴ記号を文字として書くと「alta」や「bassa」という高低の言葉が入るのでわかりやすいですが、略して書く場合はどちらも同じ記号に見えてしまいます。
そんな時には楽譜の上下で書き分けられているので見分けることができます。
楽譜に書いたときに「高い音になるときには上、低い音になるときには下」という風に覚えておくと良いでしょう。
他の活用
普通のオクターヴ記号の他に、coll' 8 va コル・オッターヴァという記号があります。
coll' は con + 定冠詞の形で「~と共に」という意味で、coll' 8 va を訳すと「オクターヴと共に」という風になります。
「共に」という言葉の意味は、unison ユニゾンという「高さの違う同じ音を2音同時に演奏する演奏法」のことです。
単に「unison」という書かれ方の時もあります。
音符は1つしか書かれていませんが、coll' 8 va が書かれているときには、2音弾かなければいけません。
この記号も上下に書き分けることによって、音符が上に付くのか・下に付くのかを見分ける事ができます。
終わり方
普通の楽譜でオクターヴ記号を終わらせる場合は、点線を鍵カッコの要領で閉じます。
ですが現代音楽のように複雑な楽譜もあり、オクターヴの終わり部分(音符の書いてある位置を元に戻すこと)が判りにくくなっているんです。
そういったときには判り易いように、音の高さを元に戻す意味がある「al loco アル・ロ-コ」「loco ロ-コ」「suo loco スオ・ロ-コ」という言葉が書き添えられます。
記号としては「loco」を使いますが、略して「lo.」や「loc.」と書く時もあります。
coll' 8 va を戻す場合は「coll'」、unison の場合は「unison」と書いて、普通のオクターヴ記号の終わりとは区別がつくようになっています。
読み方
オクターヴ自体が「8番目」を意味する言葉なので、記号を読むときには『オクターヴ上』『オクターヴ下』と呼んでも通じます。
ですが、より解りやすくするために『1オクターヴ上=いちおくたーぶうえ』『2オクターヴ下=におくたーぶした』という風に数字を付けて呼んだ方が、何音上下するのかが解りやすいですよ。
マイケル・ジャクソンとブランドン・ハワード
ようこそ!ブーです。
今日は、マイケル・ジャクソンとブランドン・ハワードというアーティストを紹介させてください。
何でこの2人を一緒に紹介するのか?
マイケル・ジャクソンはアメリカを代表するスーパースターなので、知っている人が多いと思います。
一方、ブランドン・ハワードについては『誰?』と思う人のほうが多いかもしれませんね。
この2人を一緒に紹介する理由は、大好きなマイケル・ジャクソンを調べていたときに偶然、
『ブランドン・ハワードはマイケル・ジャクソンの隠し子!?』
というタイトルの記事を見つけたからです。
気になったので調べたところ、勝手にいろいろな憶測がされたり、DNA鑑定が偽物だったなどの疑惑があったため、みんなが『やれやれ、もうその話題はおなかイッパイだよ!』という感じになってしまい、(マイケル・ジャクソンがすでに故人であるという点も大きいとは思いますが…)現在では追求もされなくなっています。
今でもその真相はナゾに包まれたままです。
『好きだから紹介したい!』という気持ちはもちろんですが、彼らの歌や声を聴けば聴くほど『はぁ~、似てるなぁ…。』と思わずにはいられないので、どうか紹介させてください!
マイケル・ジャクソン
本名Michael Joseph Jackson(マイケル・ジョセフ・ジャクソン1958年8月29日‐2009年6月25日没)アメリカ出身の歌手です。
10人兄弟の8番目に生まれた彼は、実の兄弟で結成されたThe Jackson 5 ジャクソン5(The Jackson Five ジャクソンファイブ、後のThe Jacksonsジャクソンズ)に1963年、わずか5歳でメンバーとして加入し歌手として活動していました。
1969年にThe Jackson 5としてメジャーデビュー、 2年後の1971年にはソロデビューしています。
歌唱力も素晴らしいですが、その独特な衣装と、「ムーン・ウォーク」や「ゼロ・グラヴィティ」などの卓越したダンス技術で世界を魅了し、「キング・オブ・ポップ」と呼ばれました。
慈善活動や平和活動に熱心でさまざまな逸話がありますが、中でもアフリカ飢餓救済のためのプロジェクト「USA for Africaユーエスエー・フォー・アフリカ」に参加し、楽曲「We Are The Worldウィ・アー・ザ・ワールド」を発表したことは特に有名です。
訃報を聞いたのは本当に突然でした。2009年6月25日、自宅にて心肺停止状態に至り搬送された病院で死亡が確認されたのです。
マイケルの死については、麻酔薬の取り扱いを誤ったことが原因とされているので、主治医だった医師が過失致死罪の有罪判決を受けています。
彼の音楽へ向けるストイックな姿勢や、そのカリスマ的なパフォーマンスは、亡くなった今でも多くのアーティストに影響を与え続けていることは言うまでもありません。
この曲は特に、ブランドン・ハワードに似ているので選びました。聴いてみてね。↓
ブランドン・ハワード
Brandon Howard(ブランドン・ハワード、B. Howardとも呼ばれる。1981年4月2日~)アメリカ出身の歌手で、女性歌手であるミキ・ハワードの息子です。
3人兄弟の長男で妹と弟がいます。
生前のマイケルやジャクソン家とは少なからず親交があり、音楽家を志すにあたって「理想の音楽を形にするための努力や、それを製作するにあたっての工程の大切さ」などを学んだそうです。
そのため、まずは2003年から裏方(音楽プロデューサー)としてのキャリアを重ねてきました。
日本でも3組のアーティスト(倖田來未、Double、W-inds)に楽曲を提供していて、倖田來未さんにいたっては「Passing By」という曲を提供しただけではなく一緒に歌っているPVまであります。
ソロの歌手としては、2010年にデビューアルバム「Genesis」を発売。
そのアルバムに収められている1曲「Dancefloor」は、まさにマイケルを彷彿とさせます。
私がこの曲を初めて聴いたとき、ブランドンには失礼ですが『マイケルが戻ってきた!』という感覚になって、泣くほど興奮した事を思い出します。
声はもちろんのことファルセット(高い声色)の出しかた、そして息遣いまで似ているなんて感動以外の何者でもありません。
大きい壁
たとえ隠し子で無かったとしても、たいへん話題性が高いゴシップですから、一般人であっても「マイケルの隠し子」としてメディアなどに取り上げられ、必然的に知名度が上がったことでしょう。
ブランドンは芸能界に身を置くアーティストなので、尚更注目されることになりました。
『マイケルの隠し子か!曲を聴いてみよう♪』という風に、良い印象を与える事もありますが、悪い印象だと『莫大な遺産目当てじゃないの?』や『売名行為だろ?』と勘違いされてしまう事もあります。(世界的スターを売名行為に使うなんてリスクが高すぎるので、まず無さそうですが…苦笑)
当事者からしたら最悪の事態は避けたいですし、何よりジャクソン家とは親交もあったので、ブランドンはDNAの鑑定結果が騒がれたとき、SNSに1分ほどの動画を公開して、こう語りました。
『まず言いたいのは、僕がゴシップサイトに連絡したり、世間にこの話を広めたりしていないこと。
もちろんマイケル・ジャクソンの息子だなんて主張したことはないよ。
そして彼の遺産管理人を訴えるつもりは全く無いということ、お金には困っていないからさ。まぁ、わかるだろ?
DNA検査なんて絶対に了承していないし、検査自体にも関与していないんだけど、どうしてこんな事になったのかな?メディアってヤバイ。
まぁ、どんな結果でも僕は僕だ。そうだろ?』
色々な憶測や検査の結果を聞いて、誰よりも衝撃を受けたのは本人のはずだし、その鑑定の対象となった父親はすでに亡くなっています。
自分の意思と関係の無いところで、勝手に親子関係がわかったところでショックが何倍にも脹らんだだけです。
それにこの件によって「キング・オブ・ポップ」であるマイケル・ジャクソンと比べられるというプレッシャーは、私達には考えられないほど大変なことではないでしょうか?
そんな中で、こんな風に毅然とした態度がとれるなんてスゴイですよね。
いずれにしても、ブランドン・ハワードは素晴らしいアーティストなので、これからもドンドン活躍して欲しいです。
先生から受けているのは授業ではなくハラスメント?
ようこそ!ブーです。
新しい環境にもボチボチ慣れてきた頃では無いでしょうか?
今日は、そんな時期だからこそ気をつけたいハラスメントについて書かせてください。
まじめな内容なので、文のみです。
ハラスメントってなに?
ハラスメント(harassment)とは、人を極端に困らせるような言動や、非道徳的・非人道的な嫌がらせをすることです。
そのハラスメントが行なわれる環境が大学などの学術機関であれば、アカデミックハラスメント(academic harassment)となり、教職員が学生や他の教職員に対して行うハラスメントを指します。
スクールハラスメント(school harassment)は、幼稚園、小・中学校や高校などの教育機関で教職員が児童生徒や他の教職員に対して行なうハラスメントです。
キャンパスハラスメント(campus harassment)は、学生同士の同期や先輩、後輩の関係で起こるハラスメントのことを指します。
学校は普段の生活と違って特殊な環境ですから、先生に『言うことを聞かないなら辞めろ!』『評価を下げるぞ!』なんて言われたらどうしよう…、と考えてしまいますよね。
ですが、先生からの評価よりも、あなたの心の方が大事です。
ハラスメント行為は洗脳と同じで、あなたの常識や意識すら変えてしまいます。
『自分がすべて悪いんだ』という自己批判に陥ってしまったり、ハラスメント自体に慣れてしまうことがあるので早急に対処して下さい。
音楽科は特に注意が必要!
もちろん音楽科でなくてもハラスメントに遭うことがあると思いますが、音楽科は特にハラスメントに遭う確率が高い場面が多いんです。
特殊な授業が多いため受ける人数が少なかったり、レッスンでは先生と生徒が1対1ということもよくあるので気をつけましょう。
「もしかして…」は心のサイン
いくら先生と言えども私達と同じ「1人の人間」ですから、性格や相性がどうしても合わなくてギクシャクということも確かにあります。
人の心を完璧に理解する事は絶対にできませんし、なにより思考や感情には個人差がありますから、「ハラスメントか?そうでないか?」を見極めることはとても難しいです。
それに、もし些細な問題すべてをハラスメントという言葉でまとめてしまうのであれば、先生という職業も成り立たなくなりますから、1度はよく考えてみましょう。
一時的な感情の問題という場合もありますが、先生に悪気が無くても、嫌な行為や言動が断続的に続いたり、あなたが本当に辛いと思ったらそれはハラスメントです。
よく考えてもやっぱり『もしかして…』と思うことがあれば、あなたの心の部分がハラスメントと感じているサインなので、すぐ誰かに相談しましょう。
逃げるワケじゃない!
私の通っていた学校では生徒のために専用の相談窓口があったので、そこにいる係りの人に相談して担当の先生を他の先生に代えてもらうことができていました。
その頃よりも、今の方がハラスメントに対しての意識が強くなっているので、多くの学校で生徒のための相談窓口や、私が学生の頃にはなかった先生のための相談窓口が設置されているのではないでしょうか。
自分はそういう経験はありませんが、友達は実際、先生にハラスメントを受けたため窓口で相談して代えてもらいました。
ピアノレッスンでペダルと一緒に足を踏まれたり、何でもないことで罵倒されたりしていたそうで、そういった先生に限って、周りから「優しそう」だったり「何も問題がなさそう」に見えていたんですよね。
普段は見た目通り温厚なのに急に豹変するので、肉体的にも精神的にも相当参っていたと言っていました。
友達の場合は周りに相談してくれたので、すぐに『その先生はオカシイ!相談窓口に行こう!』と言ってあげることができて即解決しました。
ですが、友達は『逃げるみたいで、悔しい…!』と言っていたんです。
それを聞いて、友達の悲しみや先生に対する憤りを感じましたが、当時は上手く言葉にできずに『うん…、そうだよね』としか声をかけてあげることが出来ませんでした。
授業の関係上どうしても、友達と先生が顔を合わせる機会はありましたが、先生の謝罪を挟んだ上で、一度きちんと距離を取ったからかギクシャクした様子もなく普通に接していた印象があります。
その後、友達の学生生活はとても充実しているように見えましたし、ハラスメントの一件以来まったく愚痴や弱音も聞きませんでした。
だから、ハラスメントで悩んでる人、相談するか迷っている人に言いたい!
『先生を代えてもらうことは、決してその人(加害者)や今の状況から逃げているワケじゃない!
そもそも、学校には学びたくて来ているのに、本当だったら気にしなくても良いことまで心配をしなくてはいけない状況に追い込んだ先生に私は憤りを感じる!
あなたは悪くない!
あなたは頑張っていたんだから、堂々としていて良いんだよ!
辞めたり諦める勇気があるならば、1度でいいから相談する勇気を出してみようよ!』
結婚式でオススメのBGM!【現代曲編】
ようこそ!
両親の結婚記念日が6月で、母がまさかのジューン・ブライドだったことに昨日気が付いたブーです。
今日は、結婚式でおすすめのBGMを前回に引き続いて紹介します。
前回の【クラシック編】はこちらから↓
今日は【現代曲編】ですが、POP系の現代曲ではなく、ヒーリング系やサウンドトラックなどの曲ばかりです。
そして同じアーティストさんの曲も多いので、何卒ご容赦下さい!
めぐり逢い(アンドレ・ギャニオン)
アンドレ・ギャニオンという作曲家の作品はヒーリング音楽というジャンルなので、しっとりとした曲調のものが多く人気が高いです。
この曲も様々なCMで使われています。
哀愁を帯びた繊細な響きは感動を呼ぶので、成長の記録をまとめた写真のスライドショーや、両親への手紙などの涙を誘うシーンで使うと雰囲気が出ると思います。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の愛のテーマ(エンニオ・モリコーネ)
「ニュー・シネマ・パラダイス」という映画のサウンドトラックです。
懐かしく温かみのあるメロディは、家族と過ごした日々を思い起こさせることでしょう。
この曲もスライドショーや、両親への手紙で活躍すること間違いなしです。
放課後の音楽室(ゴンチチ)
ゴンチチは、アコースティックギターデュオのアーティストです。
ギターの弦で奏でられる独特の揺れがある音の響きと、ゆったりとしたメロディは、過ぎ去った時の流れのようで子どもの頃を思い出すのではないでしょうか。
人と時と風の中へ(S.E.N.S.)
正式なユニット名は「Sound. Earth. Nature. Spirit」と言う「S.E.N.S.センス」は、男女2人組の日本のインストゥルメンタルユニットです。
彼らの楽曲は歌が入っていないものが多く、音楽の自動演奏とシンセサイザーを駆使した神秘的な雰囲気はBGMとして使うと、それだけで式場が素敵な空間になります。
put your hands up(坂本龍一)
この曲は「News 23」という、夜のニュース番組のオープニング曲でした。
タイトルを直訳すると「両手をあげろ」となり、一見すると警察官が使うようなセリフですが、この曲に込められているのはグローバルな意味での“共生と癒し”です。
個人的な意見ですが、結婚生活は他人同士が惹かれあい、結ばれて共存生活をするものだと思うのでこの曲の印象とよく合うと思い選びました。
Merry Christmas Mr.Lawrence(坂本龍一)
「戦場のメリークリスマス」という映画の曲です。
冒頭の繊細でロマンティックな響き、中盤から終盤に向かって壮大に刻まれるメロディに人生の壮大さを感じます。
決して簡単ではありませんが、余興として演奏してみるのも良いのではないでしょうか?
Angel Springs(久石譲)
美しい曲の響きは天使の羽に優しく包み込まれる安心感と、そのまま空に昇っていくような少し切ない感じもあります。
実際にピアノソロヴァージョンを余興で演奏しましたが、自分で弾いても感動するくらい良い曲です。
Labyrinth of Eden(久石譲)
ゆっくりとしたメロディに時折混じる、不安げな和音が胸にグッと迫るようです。
後半は音の高さの幅を最大限に使っているので激しくなりますが、そのことによって曲の終わり部分の繊細さがより引き立ちます。
人生のメリーゴーランド(久石譲)
この曲のように人生は何が起こるかわかりません。
山あり谷あり、不安とワクワクで溢れています。
夫婦2人が新たな人生を歩んで行くという意味で、この曲はとても良いのではないでしょうか。
Birthday(久石譲)
全体的には子どもを見守るような、暖かい響きのある曲です。
子どもの誕生、成長、そして結婚して親元を離れていくまでが描かれているような、喜びと切なさを感じることができます。
Summer(久石譲)
「菊次郎の夏」という映画のメインテーマです。
新郎新婦の清々しさを表現できるのではないでしょうか。
Spring(久石譲)
Summerとは違う曲ですが、シリーズ物のためよく似ていると思います。
この曲は“春”という暖かい季節の到来を表しているので、新しく夫婦となった2人の門出によく合う1曲ですよね。
Etupirkaエトピリカ(葉加瀬太郎)
エトピリカとは「くちばしが美しい」という意味を持つ海鳥のことです。
曲にも、波に揺られたり悠々自適に空を飛んでいるかのようなフワフワした揺れを感じるのではないでしょうか。
この曲は番組のエンディングで使用されている曲なので、エンディング・ムービーで流すのにちょうど良いですね。
Sanctusサンクトゥス(Liberaリベラ)
リベラはイギリスの少年合唱団です。
ソプラノ(高音域)を売りにしているだけあって、その歌声はまるで天使のようです。
他の少年合唱団と違って、低音域のパートも充実しているので歌声に奥行きがあり、チャペルで流すと本当に神々しい感じがすると思います。
星に願いを(ディズニー)
ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌です。
ロマンティックなメロディを聴くと「星に願えば夢は叶う」のではないかと思ってしまいます。
ピアノソロ、オルゴール、ジャズなど様々なアレンジがされているので、雰囲気に合ったものを選ぶことができます。
いつか王子様が(ディズニー)
ディズニーのアニメ映画「白雪姫」の挿入歌です。
ジャズのスタンダードナンバーとしても、よく知られています。
ディズニー音楽は特別!
ディズニー作品の音楽は、街中でかかっていることやテレビで流れていたりするので、映画を観ていなくても曲だけは知っていて、気が付いたら口ずさんだり鼻歌を歌っていることもあるのではないでしょうか?
その中で、ディズニープリンセスと呼ばれるお姫様達の物語も数多く、憧れている人もいると思います。
結婚式では普段は着ることのないドレスを着て、美しくお化粧をしてもらって、髪の毛も綺麗にセットしてもらうという、非現実的で、まるでお姫様になったような感覚になることでしょう。
そういったときにディズニーの音楽を使うことによって、より夢の世界にいる感じが強くなり、特別な気持ちになりそうですよね。
著作権
結婚式といえども、音楽を扱う際には著作権があることを忘れずに、充分注意しなければいけません。
一生に一度の2人にとって大事な門出ですから、ウェディングプランナーさんや、式場の音響さんとしっかり確認して使うようにしましょう!