私→「ピアノ習ってたんだ~」友達→「へ~、育ちが良いんだね」私→「えっ??」
ようこそ!ブーです。
今日は、クラシック音楽の「敷居が高い、堅苦しい、お金がかかる。」っていう誤解を解こうと思います。
クラシック音楽を趣味としていて、よく友人や知人に言われるのが「裕福なんだね」「育ちが良いんだね」です。
ブーとしては、疑問でしかありません。
だって、別に実家が裕福でも、育ちが良いわけでもないからです。
たぶん、みんなが持ってるクラシック音楽のイメージから、その発想につながるんだと思いますが、とんだ勘違いですよ!
クラシックのイメージ
キラキラした舞台
たぶんみんなが持っている、クラシック音楽のイメージは、最終的な結果の部分だけだと思います。
でも、それは仕方のないことです。
だって、普段の生活で目にする機会もないし、もし目にしてもコンサートとか舞台がテレビで放送されたものであって、それがすでに完成されたものだからです。
ステージといえば、キレイな衣装!華やかな世界観!まぶしい照明!普段聴くことのない荘厳な音楽!まさに別世界~って感じですよねぇ。
その、完成されたものだけを観るとすると、勘違いしても、まぁ仕方ないですね。(笑)
しかも、本当にクラシックのコンサートに行くとしたら、「ちゃんとした格好で行かなきゃ!」「お行儀よくしなきゃ!」って堅苦しく思う人が多いと思います。
でも、そんなにガチガチにかしこまらなくても良いですよ!スウェットで行ったりしないかぎりは、変な顔はされませんし、音楽って娯楽なんだから!
リラックス、リラックス!
敷居が高く感じてしまう
次に、クラシック音楽の世界観が非現実的ということで、よくわからないというのがありますよね。
それは、クラシック音楽の基礎が、西洋音楽にあるからなんですよ。
まず、楽譜が読めないし、書いてある記号と用語、あと説明がわからない、外国語で書いてある、「う~ん、面倒くさい、やめとこ。」って感じですかね。(泣)
あと、ピアノを習ったことある人は多いと思いますが、だいたい進学などの理由や、全然上手くならないし、反復練習も嫌になって、途中でやめてしまいますよね。
だから、途中で辞めずに進学先も音楽学校に行くと「芸術家じゃん!すごい!」て思われて、自分の能力よりも期待されがちです。
好きなだけで音楽学校に進んだ私としては「そんなにすごい能力は無いんだけど、ただ他の人より音楽が好きで詳しいだけだよ」と困ってしまいます。(^-^;
まぁ、私みたいな人間もいるわけですから、そんなに堅苦しく思わなくてもよいかなぁと思います。
演奏会のチケットって高いよね
そして、最後に言えるのはお金がかかるということです。
演奏会に行くにはチケットが必要ですよね。
世界的な楽団や指揮者の人の演奏会って、安くても5,000円、高かったら何万円もします。(音楽家育成のために学生は、学生割引があります)
何万円もかかるんだったら、よっぽど好きなアーティストが出ていなければ、いくら好きでも行きません。
考えてみてください、アイドルとかのライヴは、好きだったらチケット買って行くし、興味なかったらスルーしますよね? それと同じです。
それにクラシックでも、自分ひとりでテレビやDVDとか、パソコンやCDで楽しむんなら、そんなに敷居が高いって、感じなくてもいい気がするんだけどなぁ、と思ってしまうのでした。
だって、J-POPとかK-POP、洋楽は普通に聴くでしょ?
良くも悪くも利用しています
でも、ついついこのことを利用して、初めてあった人に「クラシック音楽が趣味です。音楽学校ではピアノ科を専攻していました。」って、自己紹介してしまうときがあるんですよね~。
ブーは極度の人見知りなんで、この自己紹介の仕方だと、多く言わなくても相手が勝手に自分のことをイメージしてくれるかなっていう安易な考えです。(笑)
楽器やってみたいけど、やっぱり高価?
「楽器をするにはお金がかかるよね」
…確かにかかります。
しかも、楽器代だけではありません。
メンテナンス代、楽譜代、レッスン代、発表会費、衣装代などなど、挙げればキリがないくらいに音楽をするには細かくお金がかかります。
ですが、音楽教室などに行かないで独学でするのであれば、楽器代と楽譜代のみで済みます。
楽器のメンテナンスだって、ちゃんとした方法がわかっていれば自分で出来るのですから、低コストで済ませる方法はいくらでもあるのです。
でも、ヴァイオリンやグランドピアノだけはずば抜けてスゴいので注意が必要です。
グランドピアノは大きくて材料費がかかるため、安いものでもおおよそ100万円、高いものだと約2,500万円もするんです。
それに、高価だからちゃんとしたメンテナンスが必要と考えたら、維持するだけでも大変ですね。
ヴァイオリンはピンキリですが、安いものでは1万円、一番高いものだと約20億円とそうとうな幅があります。
弾くときに必要な、弓の部分だけで4,000万円のものもあるというのは驚きですよね。
そんな楽器を手元に置いていたら、失神しそうだ。((( ;゚Д゚)))
ストラディヴァリウスやグァルネリなど、名前の超有名なものになると、サラリーマンの生涯収入なんて軽く超えちゃいますよ。
でも、逆に音楽のことがわからない人でも、1万円の楽器っておもちゃな感じがするし、良い音しないだろうなって想像つきますよね。(笑)
そうなると、必然的に高めの楽器を持った人しかまわりに居なくなるわけですよ。
だから、さすがにブーでも、ヴァイオリンやってる人はお金持ちってイメージをしてしまいます。
とは言っても、上の2つは特に高額な例です。
思わぬ出逢い
実は、「昔、買ったけど要らなくなった」って人は結構います。
先日も、ショッピングセンターですれ違ったおば様達が「ねぇねぇ、誰かピアノもらってくれる人いない?」って話してるのを聞きました。
思わず振り向いて「下さい!!」って言いそうになりましたが。(笑)
うちにある、アップライトピアノも祖母のつてで、知人から譲り受けたものです。
しかも、無料です。(ちゃんと菓子折りは持って行きましたよ!)
ピアノをもらったのは嬉しかったのですが、40年ものだということでかなり不安でした。
でも、なんと調律師さんも太鼓判の良品だったんですよ~。
子供心に、「いくら良いものでも、要らないっていう人にとっては、本当に必要のないものなんだな」と思いました。
それ以来、私にとってそのピアノは、大切な相棒であり宝物です。
と、まぁこんな出会いもあるわけです。
それに、他の楽器だったらリーズナブルでも良いものがありますから、やってみたい楽器があれば諦めずに調べてみたり、知り合いに要らない楽器がないか、聞いてみるのも良いと思います。
高価でも、要らない人からしたらただのゴミですから、もしかしたらグランドピアノや良いヴァイオリンも手に出来るチャンスがあるかもしれませんよ!
やるかやらないかの差
やっぱり、「敷居が高いし、堅苦しい、お金もかかるじゃん」って言われたらそこまでですが、私としては音楽にお金をかけることは、塾に行くのと同じ感覚です。
思い出して下さい、子供のころ、何かしらの塾に行ってませんでしたか?
というのも中学生の時、両親に「英語と数学がわからないから、英会話教室と数学の塾に行きたい」と頼んだことがあるのですが、
「じゃあ、選ぶとしたらピアノと英語と数学どれが良い?」と言われたんです。
「えぇ~、勉強したいって言ってるんだから、全部行かせてよ(泣)」とは思いましたが、両親は子供のことを良く見ていたんだなと、今では感謝しています。
私は両立が苦手なので、3つも塾に通ったら間違いなく余裕がなくなり、すぐに全部を辞めたがったことでしょう。
でも、もしその時に「じゃあ、英語にする」って言っていたとしたら…。
というのが、やるかやらないかの差なんです。
それに、塾の教材費を考えると、楽譜を買うのと同じようなものかなって思います。
音楽学校の実態
「おじいちゃま、おばあちゃま、おばちゃま」 とかって呼んでる、大人しいお坊ちゃん、お嬢様もいるには居るけどね!
ブーが通っていたクラスは、他の科よりもガサツで声がデカかったので「動物園」とか「保育園」って呼ばれていました。
その対極にあるのが美術科で、もの静かだったので「植物園」と呼ばれて比べられるという。(笑)
そして、音楽をやってる人は、いろんな意味で欲望に忠実な人が多い。(笑)
授業中、急に歌いだしたりとか日常茶飯事だし、一般授業なんて、あって無いようなものでみんな好き勝手にしていました。(でも、履修は足りるようにギリギリで調節されていたようです。)
もちろん、ギャル(死語かな?)もいましたよ!
だから、クラシック音楽が趣味=育ちが良いとは一概に言えないんです!!