ブー先生の音楽教室

学校では教えてくれない、音楽のことを書いています。

環境に左右される演奏の悩み。

ようこそ!ブーです。

 

今日は、演奏するときの技術面ではなく環境によって変わる演奏の辛さや悩みについて書いていこうと思います。 

 

いつも良い環境で演奏できるとは限らないし、その辛さや悩みは人によってバラバラなんですよね。

 

今回は、そういったことが少しでも解ってもらえると嬉しいです。

 

 

 

季節による悩み

春は良い気候なので、何も辛いことは無さそうですよね?

 

ですが春は花粉の季節です。

 

花粉症の人は目がかゆくなって鼻水がドバドバ出るので、演奏するときに全然集中ができません。

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だからといって、薬を飲むとボーっとしてしまって集中力に欠けるので、どちらを取るか悩むところです。

 

そして花粉に加え、風向き(季節風)のせいで黄砂やPM2.5も飛んでくるので、花粉症じゃない人も目・鼻・喉の調子が悪くなることが多くなり、演奏に支障がでてしまいます。

 

 

 

夏は、梅雨時期ジメジメ・梅雨が終わると暑いですよね。

 

梅雨でジメジメしていると、湿気で音程がくるったり楽器本体が傷んでしまうことがあります。

 

そして梅雨が終わると暑くなり、沢山汗をかきますよね?

汗には塩分が含まれていますから楽器に付くと錆や色あせの原因になり、演奏後のアフターケアが大変です。

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だからといってクーラーがある涼しい部屋で、汗をかかないようにして演奏することが良いとも限りません。

 

変に指先だけ冷えて演奏しにくくなったり、乾燥や室内外の温度差のせいで楽器に不具合が起こったりと悪いこともあります。

 

 

 

秋は空気が乾燥します。

 

楽器の乾燥以外にも唇や指先などがカサカサしてくるので、保湿用のクリームなどをぬる人が増えるのではないでしょうか?

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ですが楽器に触れる体の部分にクリームをぬることは、なるべく控えた方が良いんです。

 

保護用のクリームには保湿のために油分などが多く含まれているので、木製の楽器に付くと油染みになってしまいます。

 

金属製の楽器であれば、クリームに入っている他の成分が原因で色がくすんだり錆びたりすることもあるんです。

 

なのでピアノであればハンドクリーム、フルートなどはリップクリームをキレイに落としてから演奏しなければいけません。(演奏者用に作られた特別なクリームは対象外!)

 

 

 

冬は秋に引き続いて乾燥します。その上とても寒いです。

 

歌ったり楽器を吹いて演奏するといった場合には、息を大きく深くしなければいけないときもあるので、乾燥した冷たい空気を吸ったり吐いたりすることで喉を傷めてしまうことがあります。

 

吹奏楽やオーケストラなど大人数で演奏する場合は、風邪や空気感染でうつる病気にも注意が必要です。

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そして寒いときに演奏する場合は指を動かしにくくなったり、酷いときにはしもやけで弾くこと自体に支障が出る場合があります。

 

その他にも、体温と気温の差が激しくなるので楽器に不具合が生じることが増えたりするので大変です。

 

 

 

場所によって

家で演奏する場合は、場所の確保が大変です。

 

防音がシッカリしているか、近所迷惑になっていないか、など考えなければいけない問題が色々あります。

 

 

 

学校(教室)

中学校には専用の練習室が無いので、部活動の場合は教室で練習して全体で合わせるときだけ音楽室や体育館などを使うと思います。

 

そんな中で、いろんな人に聴かれているというプレッシャーを感じたり、学校は人が多いのでうるさかったり、と集中力が試される場面が多いです。

 (私のように人に演奏を聴かせることが大好きな場合は、むしろウェルカムな状況ですが…。笑)

 

 

 

練習室

生徒の人数に対して練習室が少ないと、学年に関係なく争奪戦が勃発します。

防音がシッカリしている練習室はとても貴重な練習の場なのです。

 

もし練習室が取れても、扉についている小窓から覗かれるという苦痛がまっています。

『覗いているのが先輩だったら怖いな…』、と思ってハンカチなどで隠しているとそれはそれで『自意識過剰』と言われてしまいます。(汗)

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そして、せっかく取れた練習室でも冷房や暖房が無かったら、夏は暑く・冬は寒いので修行のような辛い練習になります。

 

たまに部屋自体に窓が無い練習室がありますが、閉鎖空間が苦手な人にとって狭くて窓のない練習室は本当に地獄です。

 

 

 

部活で言うと吹奏楽部や合唱部など、音楽関係の部活動は「文化部」と言ってインドアなイメージがあり、楽器を外で演奏することは無いように思われがちです。

 

ですが、吹奏楽やブラスバンドをしている人は運動部の応援練習の場所が取れないときなど、外で演奏しなければいけないシチュエーションもあります。

 

外で演奏するときには、風が吹いて砂埃がまったり、虫が飛んでくることもあるのでとても大変です。

 

 

 

大変な事も多いけど…

演奏するには季節や場所によって大変な事も多いですが、環境によって演奏が困難であればあるほど終わったときの達成感がスゴイんです!

 

暑い夏に大勢で演奏しているときなんかは解りやすいのですが、苦楽を共にすることで不思議と一体感がでるんですよね。

 

それに辛いほど『自分頑張ったな~!』と解りやすいから達成感が得られるのかもしれません。(笑)

 

辛くても悪いことばかりじゃないんだな!

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