ソルフェージュの授業ってなにをするの?聴音だけじゃないの?
ようこそ!ブーです。
今日は、一般的な音楽の授業では教えてくれない、ソルフェージュの授業を解説しようと思います!
ただし、ブーは大手の音楽教室には通ったことがないので、音楽の個人教室と、音楽科のある学校の授業(レッスン)内容だけですのであしからず。
Solfegeソルフェージュってなに?
ソルフェージュは「楽譜を理解して読む力」をつけるためにする訓練のことです。
日本で ソルフェージュと言えば、たいてい「聴音」と「新曲視唱」 のみです。
「聴音」は、音楽を聴いてそれを正確に楽譜にできる能力を身につけれるようにするものです。
「新曲視唱」は、字の通り、新しくもらった曲(楽譜)を視て、それを練習せずにその場で正確に歌唱(歌うことが)できるようにするものです。
現代では、Formation musicale(フォルマシオン・ミュジカル)という、音楽家が身につけるべき教養のすべてを詰め込んだ内容のものがあります。
- 音を聴く能力を身につける「聴音」
- 楽譜を読む能力を身につける「読譜」
- 音の時間的感覚を身につける「リズム」
- 音の高さを正確にわかるようにする「音程練習」
- 楽器が出せる音の高さに合わせて、楽譜に書きかえることのできる能力「移調練習」
- 音楽の構造(内容)を知ることが出来る「楽曲分析」
- 音楽の決まりごとや用語などを学ぶ「音楽理論」
- 音楽の歴史を学ぶ「音楽史」
日本ではこの項目のひとつひとつが授業としてあるので、ソルフェージュには含みません。
聴音は音楽科のある高校、大学などでは入試のときに必要だったり、入学してからも授業としてあるので、できれば早いうちから訓練しておくのが良いと思います。
新曲視唱も、音楽大学の入試などで試験が実施されるので練習が必要です。
リトミックは違うもの?
ソルフェージュと似たものでは、Rytmiqueリトミック というものがあります。
こちらは勉強としてじゃなく、子ども達が自分からすすんで学ぼうとする力によって音楽の楽しさを知ったり、音感を身につけたりするものです。
幼いころから音楽に触れていると、それだけ多くのことが学べるので良いということですね。
でも、ここで注意なのは、リトミックをただの遊びにしてしまわないことです。
子どもの、「やってみたい!もっと知りたい!わかった!」をちゃんと音楽の基礎と結びつけてあげるのが大人の役目だと思います。
この方法であればわざわざ音楽教室に通わせなくても、教え方を間違えなければご家庭で音感を身につけさせることが出来ますよ。
音楽教室のソルフェージュの授業
ブーの通っていたのは、ずっと個人のピアノ教室で13年ほどお世話になりました。
先生にもよるとは思いますが、ブーの先生は音楽教育にとっても熱心で、今思うと大学で習うくらいのことまで教えてくれていましたね。
小学5年生の時点で、「高校は絶対に音楽科のある学校に行くんだ!」と決めていたので、先生にもそれを伝えていたからかもしれませんが、
中学を卒業するまでの5年間はまさに音楽学校さながらのレッスンで、1ヶ月に4回、1回の時間が1時間半~2時間でした。
そのなかで、ソルフェージュは半分の時間を占めていたので、45分~1時間ほどですね。
ソルフェージュの内容
まず聴音を30分ほどやります。
教材を使うこともあるし、先生が作ったもののときもあって、基本的にはじめて聴く曲でおこないます。
習い初めのうちは、ただの白いまるで1音ずつ聴いて書きとります。
ブーは小学2年生から1年間くらいしました。
慣れてきたらメロディーを聴きとり、拍子とリズムそして、♯シャープや♭フラットが出てきます。
小学3年~中学生くらいまでの5年間しました。
もっと慣れたら、多声部聴音といって2~4個のパートを聴きとって書きます。このくらいになると、難しいリズムも並行して習います。
中学生のころから教室を辞めるまで、8年間くらい継続してやっていました。
最終的に和音や、和音とメロディーの組み合わせも聴き取れるようになります。
ブーは、あまり得意ではありませんでしたが、こちらは6年間くらい継続してやっていました。
聴音はこれですべてです。
次に新曲視唱は、CHORÜBUNGEN(コールユーブンゲン)と呼ばれる教本を使ったり、先生が作ったもので15分ほど歌います。
基本、簡単なメロディーのものばかりですが、基準の音を最初に聴く以外にガイドラインはないです。
もちろん伴奏もなくアカペラなので、楽譜を視る以外に音を確かめられるものもありません。
最初で音をハズしたら、終わりまでもどらないことが多いですが、得意な音があれば(ブーの場合は「高いレの音」でした)その音からカバーすることも可能です。
音楽科のソルフェージュの授業
音楽科の聴音
個人教室の内容とほとんど変わりありませんが、ブーの通っていた時代は、学校に入った時点でメロディーの聴音が出来る子がほとんどだったので、授業の基準がすこし上がっていました。
もちろん学校の授業なので1人で受けるわけではなくて、だいたい1クラスが15人程度です。
分ける基準は出来高制で、Aクラス、Bクラス、Cクラスといった感じです。
先生がちゃんと見極めて同じくらいの能力で分けてくれます。
途中で、思った以上に出来なかったら「ブーさん、下のクラスに行きたい?」とか聞いてくれますし、自分から「先生、下のクラスに行きたいんですけど…」というのもありです。
聴音の授業はテストのときと同じくらい静かで、耳もすませなければいけないので、午前中の授業のときは最悪でした。
お腹が「グーグー」いって、みんな笑いをこらえるのが大変なんです。(笑)
防音室という閉鎖空間で授業を受けるので、湿気の多い日だと酸欠になって、ある種の洗脳状態みたいな感覚になることもありました。
新曲視唱
こちらも、出来る程度が同じになるように、聴音のクラスとまったく同じクラス分けで授業を受けます。
聴音は、誰かに発表するわけではありませんが、新曲視唱は授業のたびに発表みたいなものです。
毎回1人ひとり立って歌わなければいけないからです。
人前ということで緊張感があり練習にはもってこいですが、思春期まっただ中の、しかも歌の苦手な学生にはツライものがありました。(泣)
音楽では、人は見かけによらないんだなぁ…
ブーは学年が上がるたびに「ブーまた聴音のクラス一緒にならなかったね」って言われてました。
こんな噂まであって「ブーは授業受けてないんじゃない?」とか「出来なさ過ぎて、特別クラスでもあるんじゃないか?」って…ヒドいよ。(泣)
Aクラスにいたのに!
人は見かけによらないんだぞ!!