ブー先生の音楽教室

学校では教えてくれない、音楽のことを書いています。

絶対音感と相対音感ってそんなに大事なの?どうしたら身に着くの?

ようこそ!ブーです。

今日は、音感は大事っていうことと、じゃあ音感を身につけるには何をしたらいいのか?ということについて書きます。

 

音感?

音感というのは、音の高さや低さの違い、長さの違い、強弱(大きい小さい)の違い、楽器(ピアノor電子ピアノ?など)の違いなどがわかる感覚と、その能力のことです。

 

リズムがとれるだけでも、音感っていえるんですよ。

 

絶対音感(ぜったいおんかん)と相対音感(そうたいおんかん)ってなに?

 

絶対音感(perfect pitch)

この能力があれば、音楽のパーフェクトヒューマンといっても過言ではないでしょうね。(笑)

 

絶対音感は、音が鳴ってるときに「その音が、どの高さの音なのか」自分の記憶の中から導き出して判別できる能力で、間違いなくその音は絶対にこの高さだってわかる感覚を持っています。

 

すごい人だったらHz数(音の周波数)までわかるらしいです。

 

たとえば、救急車のサイレンを聴いて「ピーポーピーポー」と聴こえるのが普通で、音名(ドレミ…)の「シーソーシーソー」と聴こえる、または「この音はシとソだな」って瞬時にわかる人は絶対音感の持ち主です。

 

救急車が通り過ぎる時の「ドップラー効果」で、音の高さが変わるところまで判別できれば最高ですね!

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遮断機の踏切警報機の音も「カーン、カーン」ではなくドレミ…で聞こえる方、実はこの音、地域によって若干のズレがあるので、聴き比べなんか良いですね。(笑)

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とってもうらやましい能力ですが、

 

「これはドの音、こっちはド♯、あれはシ♭…、うぅ~!不協和だ!!音が聴こえすぎてツライ…(泣)」と、わずらわしく感じるときもあるようです。

 

 

相対音感(relative pitchリレイティブピッチ)

絶対的な音感はないけど、基準の音を教えてもらったら、その音を基準にして他の音を比べて高さを判別することができる能力です。

 

これは訓練をすれば、誰にでも持てる能力なんですよ~!

 

しかも、絶対音感を持ってる人みたいに「音が聴こえすぎて、気分が悪くなる」ということもないんです。

 

でも、基準の音が無いとわからないので、即興的に音楽を演奏することは苦手です。

「この音なんだっけ?合わせられない~!」ってなります。

 

たとえば、カラオケで歌っているときに途中でキーをかえられても歌えるけど、はじめの音がわからなかったらずっと音がズレたままになってしまう人です。

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音感があったら、めっちゃ便利じゃん!

音感があったら、いろんなことが可能になります。

 

楽譜を覚えることが簡単に出来る!

音の高さ、長さがすぐにわかる能力をもっていれば、楽譜を覚えることも苦ではありません!

 

歌を覚えるのと同じ感覚らしいです。

 

まず楽譜を見て練習して、音を楽譜なしで歌えるようになれば、その時点で楽譜の暗記(暗譜)が完了してしまうんですよ。

 

あとは、歌えるものを楽器で表現するだけなので、自分が弾くことの出来る楽器であれば同じように演奏できるんですよね。

 

実にうらやましい!

 

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耳コピ(みみこぴ)が出来るようになる!

耳コピとは、耳で聴いて曲をそのままの音でコピーできる能力のことです。

 

楽譜が手に入らないようなものなら、この能力があれば自分で楽譜をつくることも可能ですし、曲作りのときに即興で演奏したものでもすぐにメモして残すことが出来るので、大変重宝します。

 

これが出来れば、そもそも楽譜を買わなくていいので音楽をするにあたって、そうとうな経費削減になります。(笑)

 

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聴音(ソルフェージュ)を習って、音感を鍛えよう

聴音ってなに?

聴音は、音を聴きとること、聴きとった音のメロディー(旋律)やハーモニー(和音)、そしてリズムなどを楽譜に書くこと、またその能力のことです。

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一般的な音楽の授業では習うことはできないので、習うためには音楽教室に通うか、音楽科のある専門の学校に行ってください。

 

それも無理だったら、楽器屋さんや楽譜屋さんに聴音用のCDなど、教材も置いてあるので使ってみるとよいと思います。

 

 

聴音のメリット

聴音で音感を身につけると、楽譜が覚えられるようになり、音を楽譜に書けるようになるだけではなく、音楽を総合的に聴くこともできるようになります。

 

総合的に聴ければ、オーケストラのように楽器がいっぱい、音もいっぱいでも、1つひとつの音を聴き分けることができるので、100人中1人だけが間違ったのであっても注意することができます。

 

音楽の聖徳太子ですね。

 

なので、指揮者には聴音の能力はとても大事です。

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音感があればなぁ

音感さえあれば良いというわけではありませんが、音楽をしていると「絶対音感、ほしかったな」という場面がよくでてきます。

 

ブーの先生はキビシイことで有名な先生だったのですが、 ブーは暗譜が大の苦手だったのです。

 

発表会には絶対に暗譜をして出なければいけないので、先生に「普段、楽譜を見ているときは完璧なのにね」とか「100回弾いてできなかったら、1000回弾きなさい!それでもダメならもっと弾きなさい!!(怒)」って言われてました。

 

言われた通りに、何千回も練習をしましたが全然覚えられません。

 

そして、とうとう先生に「一生懸命練習しているのはわかるけど、本当に全然覚えられないわね…」って諦め気味に言われたんですよ。

 

指導歴が何十年、実績もある先生にそう言われてしまうと、本当に落ち込むしかないです。

 

そんなときに「絶対音感ほしかったなぁ」って思うんですよね。

 

今でも、暗譜できてなくて怒られる夢はよく見ます。(笑)

 

こんな風にならないように音感を身につけて、演奏に役立てよう!!

 

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