ピアノを弾くための準備。
ようこそ!ブーです。
音楽入門として「ピアノを弾くための準備」について書きます。
他の楽器と違って「鍵盤を押すだけで簡単に音が出せる初心者向けの楽器」のイメージがあるピアノですが、準備することや準備するものが結構あるんですよ!
必ず準備しなければいけないという事はありませんので、気軽にご覧くださいね!
楽器を準備する
とにかく弾くためには楽器が必要なので、何でもいいから用意しましょう。
弾ける回数が1ヶ月に1~5回であれば、レンタルやスタジオを借りるのも良いと思いますが、電子ピアノやキーボードは中古で1,000円から売っているリサイクルショップなどもあるので、その場合は買ったほうがかなり安く済みます。
ブーのサブピアノも1,000円で手に入れたキーボードです。(音量が調節できるので、夜も弾けて便利!)
できれば鍵盤の数が黒白合わせて54個以上で、自分の指に合った鍵盤の重さのものを選びましょう。
爪を切っておく
ピアノという楽器は、鍵盤の押さえ方1つで響きも変わってしまう繊細な楽器なので、技術だけではなく、本来なら鍵盤を押す指にも注意して欲しいです。
爪の形や配置は人それぞれなのでドコまで切ったら良いかは書きませんが、鍵盤に爪を持っていかれて流血沙汰にならないような長さに整えておきましょう!
深爪になり過ぎることにも注意が必要です。
激しいものや速い曲を弾いているとよくある事なのですが、
手を動かそうとしたときに、鍵盤を押し下げたまま次の音を弾こうとして「ガリッ!」っとやってしまう事がありました。(悶絶…!)
それに爪が当たってしまうと、楽器にも傷が入ってしまいます。
最悪の場合、鍵盤の塗料が欠けたり剥げてしまって、その部分だけ木目が丸出しのカワイソウな姿に…。
なによりも、せっかく美しい音楽を演奏しようとしているのに、演奏中に「カチカチ・カチャカチャ」と音がしてしまうと邪魔ですよね~。
基本のようですが、ピアノ科の学生でも守っていない人がいて驚きでした。
『がっつりとストーンが付いたネイルチップ』を装着しているのを見たときには、逆にどうやって弾くのか興味がわきましたが…(笑)
楽譜を準備する
買ったものを自分の練習用にコピーするのはかまいませんが、レッスンのときにコピーしたものを持っていくことはやめましょう!(耳コピなら良いよ!)
マナーやルール以前に最悪の場合、著作権問題に引っかかってしまうかも…。
必要であれば、同じ楽譜であっても2冊以上買う人もいるくらい大事なことなんですよ。
そして、レッスンに行く前には楽譜の入れ忘れがないかちゃんと確認しましょう。
「いやいや!忘れないでしょ!?」って思うかもしれませんが、何曲も同時進行で練習していると起こることがある現象なんです。
弾いている曲が同じ楽譜に載っていれば1冊で済みますが、
指の練習用には「ハノン」を、基礎の練習曲は「ツェルニー練習曲集」、メインはベートーヴェンの「ソナタ」という風に分けられているのが普通で、この時点で3冊は確定!
それ以外にも、伴奏や趣味で何曲も練習していたらドンドン楽譜の量は増えていきます。
なので、ついウッカリ違う楽譜を持って行って「アチャー、やってもうた…」という事もあるんです。
せっかくレッスンに行っても楽譜が無いと教えてもらえないですから、忘れないようにしましょうね。
楽譜の置き場所を考える
演奏に何冊も必要なときは、自分の近くに楽譜が置けるスペースが必要です。
6冊位だったら余裕で譜面台に置けますが、楽譜を入れ替えるときに落としてしまうこともあるので本当は1冊づつ置くのが好ましいです。
ブーは面倒くさがりやなので重ねて置いてしまうときがあり、入れ替えのときに鍵盤に落として「デーン!」と音を鳴らして自分でビックリすることも…。
本来は、ちゃんと置く場所が確保されているのでそこに置くようにしましょう。
グランド・ピアノは、譜面台の両端にあるスペース(ランプ台)に置けます。
家だったら両側に置いてもいいですが、レッスンのときは邪魔にならないように、左に先生がいたら右に、右に先生がいたら左に置くように気を配りましょう。
アップライト・ピアノは蓋を開けなければ上のスペースにたくさん置けます。
レッスンでアップライト・ピアノを置くところは珍しいですが、もしそうだった場合は先生に「上に置いても良いですか?」とか「どこに置いたら良いですか?」と確認してみましょう。
お家だったら、ピアノの横に本棚などがあると便利ですよ。
譜面台の位置を合わせる
アップライト・ピアノの譜面台は、鍵盤の蓋の部分に付いているものと蓋の上に付いている大きいものの2種類がありますが、どちらも楽器にくっ付いているので細かく調節する事はできません。
蓋に付いているものは、折りたたまれて収納されている部分(譜面板)をシッカリと開いて使います。
場所の説明なので、2つとも付いている楽器はありません。(笑)↓
グランド・ピアノの譜面台は、スライドさせる事ができるので距離の細かい調節が可能です。
譜面板の角度は、細かくはありませんが5段階位の調節ができます。
元々楽器に付いているもので目線が合わない場合は、後付けの譜面台(角度調節の機能付き)も売っているので検討してみるのも良いでしょう。
譜面台に楽譜を広げる
新しい楽譜は開くクセが付いていなくて、演奏していると勝手に閉じてしまう事があります。
そんなときは演奏する曲のページを基準に、楽譜の真ん中の部分を「ギュッギュッ」と反対側に折り曲げてクセを付けておくか、本を広げる用の小物(ページオープナー、ページホルダー)を使います。
ただし!本を広げる用の小物を使うと、楽譜の上の部分が見えなくなったり、ページをめくるたびに1回づつ演奏を止めなくてはいけないので、ページ数が多い・めくる回数の多い曲を演奏するのには向いていないです。
ブーはページめくりが早くできるように楽譜を折り曲げてクセを付け、端っこの余白部分を他の楽譜で押さえて弾いています。
もっとページめくりを早くしたい人は、完璧に楽譜にクセをつけて何も必要ない状態にして、めくりやすいようにページの端を折り曲げてしまう人もいます。
(ドッグイヤー状態の事です。)
イスの高さを自分に合わせる
基本的に、ピアノを演奏するためにはイスに座ります。
良い演奏のために、調節機能が付いたピアノ用のイスを用意して下さい。
ピアノのイスは大きく分けて2種類あり、背もたれのある普通タイプと背もたれが無い幅広タイプです。
もし、イスの高さが自分に合っていないと手や腰が痛くなって気が散り、演奏に集中できなくなるし、
地に足が着いているほうが踏ん張りがきいて、両端を演奏するときの横移動もしやすいので、しっかりと調節しましょう。
背もたれのある普通タイプは、背もたれ側の座面にストッパー付きのレバーがあり簡単に調節できますが、細かい調節はできませんし、指をはさまないように注意が必要です。
背もたれが無い幅広タイプは、座面の横に丸いハンドルが付いていてクルクル回すと上下するので、細かく調節できます。
ですが、安全性のためにハンドルは重めに作られているので、結構な腕力が必要になるし、高さを変えるのにイッパイ回さないといけないので時間がかかることが難点です。
イスとピアノの距離を自分に合わせる
ピアノとの距離が体に合っていないと弾きにくいですし、体にも負担がかかるので前後に移動して調節する必要があります。
自分に合った距離感に調節するために重要になってくるのは、イスの重さです。
背もたれ付きのものは比較的軽いものが多く、動かすのも慣れればそんなに大変ではないのでお家で使うには良いと思います。
背もたれ無しの方は軽いものと驚くくらい重たいものがあり、軽いものは動かすのは簡単です。
ですが、重たいものは初めて座ったときに、普通のイスのように動かそうとしたらイスと一緒にこけそうになったくらい重たいので注意が必要になります。
重たいイスほど、そのデメリットが消えるくらいに見た目やすわり心地が良いので、どちらを選ぶか悩むところです…。
足の補助台
中学生以上になると必要はありませんが、小さいお子さんは足がとどかない事が多いためイスの足元に補助台が必要な場合もあります。
足をブラブラさせて演奏すると印象が悪いし、地に足が着いていたほうが踏ん張りもきいて、両端を演奏するときの横移動もしやすいので有ると良いですよ。
頑丈な箱であれば代用ができますが、売っているものでは「ペダル機能」の付いた便利なものもあるので技術向上のために検討してみるのも良いでしょう。
懐かしい
今回、「準備すること」を書き出してみて、自分がピアノ教室に通い始めた頃を思い出しました。
言うまでも無い当たり前な事だからこそ誰も教えてはくれない、でも知りたかったなと自分で感じたことなので、他の人にも知ってもらえたら嬉しいです。