ブー先生の音楽教室

学校では教えてくれない、音楽のことを書いています。

サウンド・オブ・ミュージックは素晴らしい!パート1

ようこそ!ブーです。

 

今回は、ミュージカルでお馴染みの名作「サウンド・オブ・ミュージック」の映画版を2回にわたって紹介します。

今日は映画の内容と、曲を抜粋して映像をあげています。(良い曲ばかりなのでイッパイになってしまいました)

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原題「The Sound of Music」は、直訳すると「音楽の音」となります。

「男の中の男!」的な言い回しに感じてしまいますが、

文学的な訳だと「音楽の調べ」となり、こっちの方がロマンティックで好きだな! 

 

公開されたのは1965年と古いですが、「音楽はいつまでも色あせない」という事を教えてくれる、素晴らしい映画ですよ。

 

 

映画の内容

映画の平均時間が約2時間なことに対して、「サウンド・オブ・ミュージック」は上映時間174分=2時間54分とちょっと長めですが、物語自体のテンポがよくていろんな曲も楽しめるので、あっという間に終ります。

 

 

物語の舞台はヨーロッパのオーストリア・ザルツブルク、時代は1938年まさにオーストリア併合・第二次世界大戦間近…。

 

自由奔放な修道女見習いのマリアが壮大な山々と草原をバックに、その自然の素晴らしさを声に託してテーマソング「The Sound of Musicサウンド・オブ・ミュージック」を歌います。 

 

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ですが歌っていたせいで、いつも通り修道院に帰る時間が遅れてしまいました。

 

マリアのその自由な性格は他の修道女の間では賛否両論で、修道院長に彼女の破天荒な行動を説明し、伝えるためにみんなで「Mariaマリア」を歌います。

 

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修道院長はそんなマリアにトラップ大佐一家(父トラップ大佐&子ども7人)の家に行って家庭教師をするように勧め、それに従って彼女は修道院を去ることに…。

 

もちろん家庭教師なんかした事もないし、すごく不安だけど「I Have Confidence in Me自信を持って」を歌ってマリアは自分を勇気付けます。

 

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トラップ邸に着き、その大きさとステキな部屋の数々に心躍らせますが、トラップ大佐は軍隊のような規律をしつけだと言って、子どもたちに無理やり守らせるような厳しい父親でした。

子どもたちは従っているふりをして、家庭教師にイタズラする活発な子ばかりです。

 

トラップ家の長女は電報配達の少年と恋仲ですが、こんなに厳しい規律では思ったように逢うことも許されません。

そんな中で出来た、ささやかな甘いひとときに「Sixteen Going on Seventeenもうすぐ17才」を歌うのです。(日本のCMでも使われています)

 

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ですが、門限に遅れてしまったので長女は家から閉め出され、たまたま開いていたマリアの部屋の窓から入ってきました。 

外は雷が大きな音をたてて鳴り始め、怖がる弟と妹たちも全員マリアの部屋に集まります。

 

怯える子どもたちに向かってマリアが「My Favorite Things私のお気に入り」を歌った事で、やっと打ち解けることが出来たのでした。(この曲、日本ではCMやBGMにも良く使われますよね)

 

マリアは子どもらしく遊ぶために必要な、汚しても気にならない遊び着が無い子どもたちを不憫に思い、部屋のカーテンで作ってあげて山へピクニックに向かいます。

 

そこでイタズラをする理由が、父の気を引きたいからだという事を聞き、歌ったら良いという提案をしました。

ところが『歌い方も曲も知らない』と子どもたちが言うので、歌を基礎から教えれる「Do-Re-Miドレミの歌」を歌い練習します。(日本の歌詞はあと付けなので全然違います)

 

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数日後、トラップ大佐が婚約者と友人を連れて帰ってきましたが、奇妙な遊び着やマリアの教育方針に強く反発!

怒りながら部屋に戻る途中、子どもたちが「サウンド・オブ・ミュージック」を歌っているのが聴こえます。

 

その美しいハーモニーのおかげで、これまでの自分の教育が間違っていた事に気が付き、マリアや子どもたちと和解することができたのでした。

 

子どもたちは婚約者と友人を歓迎するために「Lonely Goatherdひとりぼっちの羊飼い」を人形劇をしながら歌います。

 

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『次はあなたの番』とギターを渡されたトラップ大佐は昔を懐かしみながら「Edelwaissエーデルワイス」を歌いました。(この曲は授業で習うはず!でも本当はオーストリア民謡ではなくオリジナル曲です)

 

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婚約者の提案のためトラップ邸で舞踏会が行われ、子どもたちとテラスにいたマリアはなんとトラップ大佐と戯れに踊ります。

密着している上に、目が合った2人はギクシャクしてしまうのでした。

 

そうしているうちに、子どもたちは部屋に戻る時間になったので「So Long,Farewellさようなら、ごきげんよう」を歌って、舞踏会に来ているお客さんたちにお別れを伝えます。

 

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友人はこの子どもたちの歌の素晴らしさから、音楽祭に出る事を希望していたので指導者であるマリアと話がしたいと申し出ました。 

マリアは舞踏会に出れるような服装ではなかったので、着替えに部屋へ下がります。

 

そこでトラップ大佐の婚約者から『トラップ大佐はあなたに気があるようだけど、彼の気持ちは本気にしてはいけない』と忠告されたのです。

マリアは自分は神に一生仕える身だから恋愛は許されないと思い、置手紙を残してトラップ邸を抜け出し、修道院へ戻ることにしました。

 

ですが修道院長は「Climb Ev'ry Mountainすべての山に登れ」を歌って彼女に『自分の道を見つけなさい』と諭すのです。

 

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子どもたちが、置手紙だけでお別れも言わずに行ってしまったマリアのことを思いながら「私のお気に入り」を歌っていると、遠くからマリアの歌声が重なります。

 

やっと帰ってきたマリアに子どもたちは大喜び!

トラップ大佐も一安心しますが、このことで自分の気持ちが彼女に向いている事に気が付き、婚約者と婚約を解消したのです。

 

トラップ大佐とマリアはお互いに愛している事を告げて「Something Good何かいいこと」をドラマティックに歌います。

 

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結婚式も多くの人に祝福されながら挙げて、新婚旅行に…。

しかし2人が旅行に行っている間に、オーストリア情勢が不穏になり帰って早々トラップ大佐もドイツへ出向するように命令されてしまいました。

でも、トラップ大佐はそんなことに従う気はまったく無く、中立国であるスイスへ亡命する事を決意!

 

その晩、亡命するためにコッソリ家を出たトラップ一家ですが、 ドイツの親衛隊に阻まれ『このまま任務先のドイツへ連れて行く』と言われてしまいます。

トラップ大佐は『今夜開催される音楽祭に、トラップファミリー合唱団として出演する』ことを言い訳にして時間稼ぎをすることに…。

 

音楽祭では「ドレミの歌」と「エーデルワイス」を、そして最後には「さようなら、ごきげんよう」を歌いながら2~3人ずつ舞台から消えて、見事逃げ出す事に成功したのでした。

 

トラップ一家はマリアのいた修道院に逃げ込み『国境が封鎖』された事を知ったので、山のふもとまで車を借りて山は徒歩で越えることを決意しますが、考えている間にドイツの親衛隊が追いついて来ました。

 

間一髪、一家は車に乗り込み修道院をあとにしますが、追いかけようとした親衛隊の車はエンジンがかからないようす…。

それを見ながら修道女は修道院長に「私たちは罪を犯しました」と、手に持った車の部品を見せながら懺悔します。(懺悔すると許される仕組み!笑)

 

無事、トラップ一家は徒歩で山を越えて亡命先のスイスへと向かうのでした。

 

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おしまい。

 

 

何回でも観たい名作!

本当におすすめです!

 

歌の美しいハーモニーと鮮やかなオーケストレーション、そして50年以上前の映画とは思えない風景の壮大な映像には驚くと思います。

ドローンとかは無いから、きっとヘリコプターで撮ったんでしょうね。(贅沢ぅ~!)

 

同じ映像でも、全てが日本語吹き替えされているものはおすすめしません!(笑)

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