音楽科の入試 その③一般科目と実技以外の試験内容
ようこそ!ブーです。
受験シーズンということで、音楽科の入試について3回に分けて紹介しております。
フィナーレの今日は、一般科目と実技以外の試験内容についてです。
参考程度にご覧ください!
一般科目と実技以外の試験内容
一般科目と実技以外に行われる試験は、楽典、ソルフェージュ、面接、作文・小論文などです。
学校によって項目が違うので、ホームページできちんとチェックしましょう。
実技試験とは違って、他の受験生と一緒に受けることが多いです。
ブーは、人がイッパイ居るのに「シーン」としてる普通のテスト環境が苦手なので、1人で受ける実技試験の方がリラックスしてました。
楽典の試験
楽典は、楽譜を読むために重要な「音楽の学問」で、筆記試験が行われます。
いろいろな教材がありますが、一般的に使われているものは音楽之友社の「新装版 楽典 理論と実習」という本で、通称「黄色い本」と呼ばれています。(カバーは黄色で、カバーを外すとカッコいい皮のような茶色)
昔からある教本なので、分からないところがあったら学校の音楽の先生や、レッスンを受けている先生に聞いてみると良いです。
先生がこの教本を使ったことがなくても、音楽関係の先生だったら知ってなきゃいけない内容しか書いてないからね。
実施の無い学校もありますが、入学したら「みんな当たり前に知っているのに自分だけ知らない」なんてこともあります。
あせらないために、早くからコツコツ勉強しましょう。
ソルフェージュの試験
ソルフェージュの試験内容は、聴音と視唱(新曲視唱)です。
聴音は、学校側が準備したリズムやメロディ、2~4声部と和音など、さまざまな項目があります。
学校側から提示される形式(音部記号・拍子・調性・小節数・行間など)をよく確認して、落ち着いて書くようにしましょう。
確認しないで始めると、途中で紙が足りなくなったりして大変ですよ。
近年では実施していない学校もあるようですが、入学したら授業があるので出来なければ大変です。
あとから苦労しないために、早くから練習しておきましょう。
視唱(新曲視唱)は、コールユーブンゲンという教材や学校側が作成したものを使って行われます。
「コールユーブンゲンの内容をそのまま使う場合が多いから、一生懸命に覚えるほど練習したのに、試験は学校が作ったメロディだった、ヤバイッ!」なんてこともあるので注意。
ちゃんと他の教材も使って練習しましょうね。
新曲視唱の試験は、最初の音の高さ(基準の音)は楽器などを鳴らして教えてくれますが、その後は何の手がかりも無く自分の独唱のみです。
渡される楽譜の、音の高さ・リズム・音楽記号などに注意しながら歌わなければいけません。
ブーは途中で音が分からなくなりフリーズしてしまったので、普通は無いと思うけど、先生が手がかりの音を弾いて教えてくれました。(半泣きだったからかなぁ)
面接
高校入試のときは「中学校で思い出に残っている事はなんですか?」と聞かれて「トモダチがタクサン出来た事です!」と満面の笑みで一言だけ答えたブーです。
(先生にはメッチャうけてたし学校も受かったけど、絶対にマネしちゃだめだよ!)
大学入試は一般で受けたので面接はありませんでしたが、友達から聞いた話で震えあがりました。
先生が威圧的に「何でこの科選んだの?本当にやる気ある?やめた方がいいよ」と言ってきたそうです。
態度が不真面目だったからそう言われたわけではありません。
友達はクラスで1番の秀才、運動神経も良くてリーダータイプ、ハキハキしていて精悍な顔立ち、印象が悪いはず無いですよね?(内申書もメッチャ良かったのに)
実はその先生、受験生のためにあえてキツイ言葉を選んで面接していたそうで「これで諦めるならその程度の心がまえ、入学してもやっていけない」ということだったそうです。
友達は泣きながら帰ってきたけど、みごとに合格して「あんなに言われたのに、何も答えられなかった自分が悔しいから、今後は絶対に負けない」って言って、入学してからも先生の思惑通りに真面目に頑張っていました。
(その先生が、まさかブー達の担任になるとは…)
先生が泣くほど怖く・厳しくなかったとしても、アウェーの状態で受ける面接は緊張しても当たり前のことです。
上から目線じゃダメだけど、とにかく自信を持って!自分のありのままを出しつつ、明るくハキハキと受け答えしましょう。
明るい顔の表情だけで印象が良くなるけど、だからと言ってあんまりヘラヘラしちゃ逆効果だよ。(笑)
作文・小論文
作文は自己PRや、自分の経験を通して感じた事・考えた事を書く場合が多いです。
小論文は説明文みたいなもので課題(キーワード)が与えられます。
音楽についてだったり、時事的なことが提示されることもあり、キーワードに対する自分なりの答えを書かなければいけません。
どちらも、原稿用紙1~2枚で400~800文字程度、時間は40~60分程度と結構長いです。
キレイな字になるように、あせらず丁寧に書きましょう。
頑張りは無駄にならない
ブーは短大入試のときの一般科目と実技がボロボロだったから、後になってすごく後悔しました。
「全然ダメだった…、絶対落ちたし…」って入試後に絶望して、
門下の先生(3年間お世話になった恩師)には「たぶん落ちたと思います。スイマセン」と結果も出ていないのに、階段の踊り場で宣言をした思い出があります。
結果は、高校も短大も希望した学校に入学できたけど、やっぱりもっと頑張っておけば良かったなって思います。
自信が無くて結果を待つのに何週間もドキドキするのはやっぱり嫌だったからね。
それに若い頃にする「頑張った体験」って、大人になってからじゃ出来ないしさ。
辛くても頑張った方が良い!
がんばれ受験生!