感動の「ニューシネマパラダイス」その①
ようこそ!ブーです。
今回は映画の「ニューシネマパラダイス」を2回にわたって紹介します。
今日は、映画の製作者とあらすじ、そしてこの作品を記事にしたかった理由についてです。
「ニューシネマパラダイス」の説明
1988年に公開されたイタリア映画、原題は「Nuovo Cinema Paradisoヌオーヴォ・チネマ・パラディーゾ」です。
パラディーゾはイタリア語で「楽園」という意味があります。
上映時間は、イタリアで上映された「オリジナル版」が155分、国際版「劇場公開版」は123分or124分、ディレクターズカット版「完全オリジナル版」はなんと170分もあるんですよ。
完全オリジナル版はきわどいシーンもあるので注意ですが、デジタルリマスター版(国際版)はその部分がカットされているので安心して観れると思います。
映画中の音声(セリフ)は全て録音されたもので後付ですが、役者さんの演技が上手なので全然違和感がありません。
むしろ録音だからこそセリフが聞き取りやすくて好きです。
製作者
この作品は、イタリア出身の映画監督Giuzeppe Tornatore(ジュゼッペ・トルナトーレさん1956年5月25日~)が脚本と監督を務めました。
「カメラワークと物語の内容がバッチリ合っているのは、脚本と監督が同じだからなんだなぁ」と納得できる名作です。
トルナトーレさんの作品は世界的にも高い評価を得ています。
映画自体も素晴らしいですが、使われている曲が哀愁漂ってとてもいい仕事をしているんですよね。
それもそのはず、マカロニウエスタンの映画音楽で有名なイタリア出身の作曲家、Ennio Morricone(エンニオ・モリコーネさん1928年11月10日~2020年7月6日没)が音楽を担当していたからです。
マカロニウエスタンとは、本場アメリカのものじゃなくて「イタリア製の西部劇」のことです。
モリコーネさんの音楽は郷愁あふれるメロディが多く、とても心に響いてジーンと余韻が残ります。
「ニューシネマパラダイス」のテーマ曲は、シチリアのふくよかで海辺の風を思わせるようなメロディがとてもさわやかで、映画の内容にも合った弦楽器の切ないハーモニーが最高です。
イタリアが故郷じゃなくても懐かしさを感じる曲なので、聴くたびに感情移入して涙をこらえきれない…。
でも、聴いたあとはなぜか心が満たされた感じがして、あと味がとても良いので何回も聴いてしまうんですよね。(笑)
「ニューシネマパラダイス」あらすじ
中年男性が映画に魅せられた少年時代と、恋愛の悲しい想い出がある青年時代を回想する物語です。
少年時代
映画館「Paradisoパラディーゾ」で映写技師(映画をスクリーンに映す危険な仕事)をしているおじさん『アルフレード』と、少年『サルヴァトーレ、愛称トト』の年齢を越えた友情や、アルフレードがトトに対していだいた親のような愛情、そして映画への熱意とその素晴らしさが描かれています。
青年時代
青年になって恋を知ったトトと父親のように助言するアルフレードの関係性、そして愛と人生の厳しさが描かれています。
壮年期
30年ぶりに故郷へ帰ったトトと30年前に故郷から送り出した母親の複雑な気持ちや、音信不通になっていた初恋相手の衝撃の告白、トトを厳しく送り出したアルフレードの本当の気持ちと、それを受け取ったトトが描かれています。
「ニューシネマパラダイス」を記事にしたかった理由
映画の内容が感動的なのはもちろんですが、ブーの中では本当に思い出深い「幻の作品」なんです。
学生の頃イタリア語の授業で観る機会があったのですが、そのときは時間がなかったので5分しか観れなかったんですよね。
でも冒頭の音楽とカメラワークだけで心を鷲掴みにされたので続きがとても気になりました。
題名が判ればまた観る機会ができるだろうとは思ったのですが、先生が怖くて聞けなかったんです。
(顔はアル・パチーノに似ているうえに長身でがっしりとした体型、色の濃いサングラスとロングコート&ストールを身に着けた彼は、イタリアンマフィアそのもの…)
あのとき聞いておけば良かったなぁと後悔しても学校を卒業して何年も経っているし、年齢的に先生がまだ学校にいるのかわからないので、今さら聞きに行くわけにもいきません。
なので、思い出すたび音楽だけを頼りにして一生懸命探して、最近やっと見つけたので嬉しくなったテンションで記事にすることにしました。(笑)
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