頭から離れないヴァイオリンのメロディ、パガニーニの「24の奇想曲第24番」
ようこそ!ブーです。
今日は、ヴァイオリンの独奏で有名なパガニーニ作曲「24の奇想曲」の中から「第24番」を紹介します。
この曲集は名前の通り24曲あり、他の23曲も大変すばらしいのですが、特に「第24番」のメロディは頭から離れなくなる中毒性を持っているので大好きなんですよね。
作曲家の名前や曲名を聞いたことは無いかもしれませんが、BGMとして流れる事がよくあるので、もしかしたら聴いたことがあるかもしれません。
聴いたことありました?
パガニーニ
Niccolò Paganini(もしくはNicolò Paganiniニコロ・パガニーニ、1782年10月27日-1840年5月27日没)はイタリア出身の超絶技巧を使いこなすヴァイオリニストであり、ロマン派の作曲家です。
作曲や、同じ弦楽器のヴィオラやギターの演奏もできる「音楽家としてオールマイティな才能」を持った人物と言えます。
通り名は「悪魔に魂を売った男」です。
常人にはマネ出来ない超絶技巧を操ることから『パガニーニの演奏は、悪魔に魂を売った代償として手に入れたものに違いない』とウワサされました。
作曲を行なっていたのも、自分の悪魔的な演奏技術に合った曲を作るためだったのでしょう。
そのため彼の作品は難しいものが多く「24 Capricci24の奇想曲」も超絶技巧の曲として有名です。
描いてみて気が付いたのですが、葉加瀬太郎さんがスリムになったらパガニーニに似ているかも。(笑)
「24の奇想曲第24番」
イタリア語では「24 Capricci op.24 in A minor:Quasi Presto」、日本語では「24の奇想曲第24番イ短調」や「24のカプリースop.24」と呼びます。
CapricciカプリッチはCapriccioカプリッチォの複数形で男性名詞が使われたときにこの形になり(数字の24ventiquattroヴェンティクワットロが男性名詞)、「奇想曲」以外に「気まぐれ」という意味があります。
番号は、「opオーパス」以外にも「No・No・No・N°ナンバー」で表されます。
Quasiクアジ=あたかも~のように、Prestoプレスト=速く・急速に、なので合わせると「あたかも速い演奏であるかのように・速いスピードに近づけて演奏する」といった意味になりますから、狂ったような悪魔的スピードで弾かなくても良さそうですね。
「in A minorインアーマイナー=イ短調」、短調は不安定な雰囲気をかもし出しますが、イ短調はハ長調と同じく「♯シャープ・♭フラット」が無い調(平行調)のため軽快さも兼ね備えています。
「第24番」は変奏曲なので、ヴァリエーションを持たせ変化を与えつつ同じメロディが何回もくり返されることによって、より耳に残る中毒性を持っています。
素敵なメロディ過ぎて…
この素敵なメロディを聴くだけじゃなくて、自分の作品に取り入れた作曲家が何人も出ました。
ブーが好きな2つを紹介します。
リスト作曲の「パガニーニによる超絶技巧練習曲」と、ラフマニノフ作曲の「パガニーニの主題による狂詩曲」です。
リスト作曲「パガニーニによる超絶技巧練習曲」
リストはパガニーニと同時期に生きていたので、彼の演奏を聴いたことがあったんです。
そのときに、彼の衝撃的な演奏に魅了され「ピアノ界のパガニーニ」を目指しました。
その真骨頂が「パガニーニによる超絶技巧練習曲」です。
メロディーに負けないくらい力強いハーモニーと、超絶技巧のため簡単には弾けません。
ラフマニノフ作曲の「パガニーニの主題による狂詩曲」
ラフマニノフはパガニーニよりも90年以上後に生まれた作曲家ですが、ピアニストとしても成功した人物だったので、この悪魔的なメロディを使って壮大かつロマンチックな曲に仕上げました。
パガニーニのメロディ以外に、グレゴリオ聖歌“レクイエム”の「怒りの日」のメロディも使われているのでミックスしすぎな曲です。(笑)
パガニーニってスゴイ人だったんだなぁ。
自分で作曲した曲の人気はもちろんのこと、他の作曲家にまでそのメロディを使われるなんてスゴ過ぎる!
やっぱり悪魔のおかげ…?