ブー先生の音楽教室

学校では教えてくれない、音楽のことを書いています。

音楽科のある学校はハーレム状態?

ようこそ!ブーです。

 

今日は、「音楽科は男性にとってハーレム状態なのか?」ということについて説明します。

 

 

 

男女の比率が問題

音楽科のある学校では、比率的に女性の人数が圧倒的に多いです。

 

そのため、状態だけだとハーレムと言っても良いと思います。

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音大生を統計していくと男女比は1:9から、多くても3:7ほどです。

 

人数にすると300人中30~90人程しか男子学生はいません。

 

高校の場合だと1クラス40人ほどの中で、大抵2~10人は男子がいるハズなんですが、「男子1人:女子39人」なんていう稀なケースもあります。

 

 

 

ハーレムの体験談

ブーの友達は3年間この「男子1人:女子39人」という状況だったので、『スゴイ!ハーレムじゃん!どんな感じ?』と聞いてみたことがあります。

 

ですが彼の回答は意外と言えば意外だし、当たり前と言われれば当たり前なものでした。

 

『う~ん、全然よくないよ。まず男としての人権がなくなる…。

 

1人しかいないから、男女のキワドイ質問もバンバン聞かれるし、

体育の授業前は俺がいても気にせず着替え始めるくせに早く教室から出て行けって言われるし、

女子の中で男子が1人だけだと目立つから先生に授業中メチャクチャ当てられるしさ。

何より女のケンカは陰湿で怖い。

 

天国とかハーレムと言うよりは、針のムシロ……地獄だね。』

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これだけ聞くと、ひどい目にあったりいじめられているのかと思いますが、そうではない様子です。

 

『嫌なこともあるけど、クラスのお父さんやお兄さん的な存在だったりして、全体的に家族みたいな感じだから、居心地は悪くないよ。』

 

という前向きな意見が聞けました。

 

いろいろが許されるほど仲が良いということだったんですね。

 

そして、これだけ人数に差があると逆に異性として扱われることはないんだな、とも思いました。

 

彼のような人もいますが、私が通っていた学校では男子学生はかなりモテていた印象があります。

 

特に印象に残っているのはヴァイオリン専攻の先輩で、彼は見た目も麗しく、そのうえコンサートマスター(すなわち首席奏者)だったので周りからは羨望の眼差しを受けていました。

 

女子学生の中では『2番でも3番でも…何番目でも良いから、彼女にしてくれないかなぁ…。』という声が上がるほど。

 

ですが、このようにモテるからといって何股もかけると、学校という閉鎖的な空間では相当なリスクをともないます。

 

もともと男子というだけでも目立っているのに、そんなことまでしたら噂がドンドン広まっていってしまい、最悪な状況になること間違いなしです。

 

実際に、修羅場になっている状況も目にしたことがありますし、オーケストラや合唱などの全学年関係なく参加する授業では嫌でも顔を合わせなくてはいけないので、その空間だけ凍り付いているのがわかってしまいます。

 

そうなると周りも気を使わなくてはいけなくなり、お互いにとても気まずいです。

 

学生の間くらいはハメをはずして遊びたいと思うでしょうが、健やかな学生生活を送りたければ、いくらモテるからといっても迂闊な行動は慎みましょう。

 

 

 

音楽を職業としている人では…

確かに学生時代は状況的に言うとハーレム状態ですが、音楽を職業にしている人や、クラシックの作曲家や指揮者は逆にほとんどが男性ですし、大学の教授や講師も男性の方が多いくらいです。

 

女性が多い職場で言うと、ピアノの個人レッスンくらいだと思います。

 

理由は諸説あり、

  • 将来のことを考えると、勉強をがんばって普通の大学を目指して就職するほうが経済的に安定する。
  • 『男性は働いて家族を養うべき』という考え方が今でも根強いから安定しない職業で家族を養うと考えると、かなりの覚悟を持って音楽の道に進んでいくから、そのぶん生き残っていく可能性も高い。
  • 歴史的作曲家の殆どは男性であり、演奏家にも男性ばかりの文化がいまだに根付いてしまっている。
  • プロとして活躍するためには色々なものを犠牲にする勇気がいる。
  • 厳しいレッスンや本番に向けたリハーサル、そのスケジュールに耐えるための根気、何より体力が必要となり男性向きの構造になっている。
  • 男性は家庭を背負うという覚悟がある分、音楽教諭になったり突き詰めてプロ奏者となることが多い。

 

などが挙げられます。

 

上に書いたように『働く』・『養う』という現実的なことを考えていることが理由で、音楽科に通う男子生徒が少ないのかもしれませんね。

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