ブー先生の音楽教室

学校では教えてくれない、音楽のことを書いています。

楽器を買うときに注意して欲しい基本的なこと。

ようこそ!ブーです。

 

今日は、「楽器を買うときに注意して欲しい基本的なこと。」を説明します。

 

前にこういう記事を書きましたが、これにも通じるものがあります。↓

boosensei.hatenablog.com

 

個人的な意見なので、どうか怒らずに読んでくださいね。 (笑)

 

 

簡単に手に入るようになってしまった弊害。

皆さんは楽器を買うときに、どういった基準で選んでいるでしょうか?

 

多くの方は、「メーカー名・機能・品質・値段・見た目・自分に合っている楽器かどうか」などを考慮して買われていることだと思います。

 

ですが、世の中には楽器メーカーの商品につけられた「ブランド名」だけを見て買われる方もいらっしゃるんです。

 

それは、近年のインターネット社会がもたらした結果とも言えます。

 

最近はインターネットを通じて、どんな商品の情報でも細かく知ることができるようになり、携帯電話・スマートフォンやパソコンから気軽に買うことが出来るようになりましたよね。

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楽器も同じで、インターネットを使って簡単に手に入れることが出来るようになったんです。

 

日用品や、いつも買っている使い慣れたものならば、買いに行く手間や時間・労力が抑えられますし、ネットで買った方が安い・ポイントが付くなどの利点もあるでしょうから、いくらでもネットショッピングで購入していいと思います。

 

ですが私は、楽器が同じ方法で販売されている事がとても悲しいのです。

 

通常、楽器を購入するときは自らの足で楽器屋さんに出向き「自分の目・耳・手・体全体」で感じて、気に入ったら購入しますよね?

 

購入まではお店に何度も通ったり、気に入らなければ他のお店をハシゴしたり、時には同志から情報収集して、検討に検討を重ねて購入するわけです。

 

そうやって、自分に合った「唯一無二」の楽器が現実に手に入るのですから苦労も無駄ではないですし、むしろ、そんな苦労をして自分の感性で手に入れることこそが、音楽を嗜んでいる人間の無上の喜びだと私は思います。

 

ですが、今では『このメーカーの楽器は高価で、品質が良いと有名だから』という安心感からか、事実を確かめずにインターネットの情報だけを頼りにして楽器を買ってしまうことも普通になりつつあり、そのことで後悔してしまう事態に陥ってしまう人もいるんです。

 

楽器には驚くほど安価なものもありますが、子どものお小遣いで買えないような高額な商品も多く存在しています。

 

そういう商品は、やっぱりメーカーの名前が有名で商品の説明もしっかりしていますから、購入する側も信用して買ってしまうものなんですよね。

 

ですが高額な商品を取引するときには、気をつけないと自分自身が悲しい目に遭ってしまうので本当に注意して欲しい!

 

(クーリングオフっていう便利な法律もありますけどね。)

 

ネットショッピングでは日本のメーカー以外にも世界の様々なメーカの商品が、品質の良し悪しに関係なく混在して流通しているということも事実ですので、気を付けて下さいね。

 

 

メーカー名が全てではない!

『メーカー名が全てではない!』とは思いますが、楽器メーカーすべてを批判するつもりもありません。

 

それは、自信をもって最高の技術と品質を目指して楽器作りに取り組んでいるメーカーさんが数多くあるからです。

 

「スタインウェイ」「ベヒシュタイン」「ベーゼンドルファー」「ヤマハ」「カワイ」「ローランド」「ギブソン」「フェンダー」「モズライト」「リッケンバッカー」…などの最高峰と呼ばれる音楽メーカーが存在し、現に実績があるからこそ、こうやってここに名前を挙げることが出来ます。

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ですが、こんなに有名で実績のあるメーカーの楽器でも、合わない人が使う事によって演奏者にとっても、使っている楽器メーカーにとってもマイナスにしかならない時があるんです。

 

人の口コミ能力というものは怖いもので、悪いウワサほどよく広がりますよね?

人前で披露する楽器演奏というものは良くも悪くも、その口コミ以上に人々の印象に残る効果があります。

 

いくら自慢の楽器でも、フィーリングが合わない人が使えば駄楽器になってしまうので、聴いている方は『あの人が使っている楽器は音の響きが悪いなぁ』なんて思ってしまうわけです。

 

誰でも、そんな悪い印象の楽器は使いたく無いですよね?

 

どんなに良い素材を使って高機能・多機能な楽器でも、演奏するのは自分自身、結局は血の通った生身の人間なのです。

 

『宝の持ち腐れ』にならないように、メーカーの特徴も考えて購入を考えて欲しいということでした。

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自分の魅力を一番引き出してくれる楽器を選ぼう!

要は、どんなに良いメーカーの商品でも「自分の理想」とする演奏に合わない楽器だったら悪い楽器になるということです。

 

『演奏者たるもの、楽器に頼っていてはいけない』とは思うものの、楽器は一生の宝になり得るものなので慎重に選んで欲しいですし、どうせ演奏するならば「好きな音・響き・手触り」のものを使ってもバチは当たらないんじゃないかなぁ、と思います。

 

自分自身の手・感性で最高の楽器を手に入れましょう!

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