ブラームスはお堅い系?それとも純粋なだけ?
ようこそ!ブーです。
今日はブラームスと、彼の「交響曲第4番の第4楽章」について紹介します。
ブラームスってどんな人?
Johannes Brahmsヨハネス・ブラームス(1833年5月7日~1897年4月3日)はドイツ出身の作曲家です。
ドイツ出身のBachバッハ、Beethovenベートーヴェンと名前の頭文字が一緒で、音楽史上のスゴイ作曲家という共通点もあるから、3人をまとめて「3大B」と呼ばれています。
若い頃は童顔の「可愛い系イケメン」でしたが、年をとったらおなかが大きくてアゴヒゲもモサモサでクマみたいなおじさんになってしまいました。
生涯
幼いころは、お父さんが市民劇場のコントラバス奏者だったので、音楽のレッスンをしてくれていました。
7歳から専門の先生にピアノを習うようになり、10歳のときにはステージに立てるような腕前に、
ところが家が貧乏だったので13歳のころからレストランや居酒屋さんでピアノの生演奏をして家計を支えなければいけなくなります。
そんなこともあり、同年代に活躍していたピアノの名手たちと比べるとパッとしなかったので、作曲に専念することを決意しました。
華やかなピアニストにはなりませんでしたが、自分が作曲した作品の指揮やピアノ演奏はしていたので音源が残っています。
今では有名な作曲家ですが、なんと初めての交響曲は43歳のときに書き上げ、63歳には亡くなっているので大器晩成な人だったんですね。
エジソンの依頼で、史上初の録音(レコーディング)のピアノ演奏をしました。
性格→頑固で皮肉屋さん
本当の苗字はBrahmsブラームスじゃなくてBrahmstブラームストだったけど、響きが嫌だったから家の表札の「t」の文字をしょっちゅう指でこすって、とうとう消してしまい「親父がtの文字を取るように、少しずつ慣れさせたんだよ。」とブラームスが語っていたらしい。
名前を変えちゃうとかどんだけ我が強くて頑固なんだ…。
そのわりに自然が大好きで、よくお散歩していました。(このあたりがベートーヴェンに似てる!)
子どもにはやさしい人だったので、散歩中に出会ったらアメちゃんをくれます。
やっぱり純粋な子どもは、大人みたいにズル賢くないし害もあたえてこないと考えていたからなんだな。
でも、仲良くない大人には厳しいし無愛想だしメッチャ皮肉るから、もっと嫌われるんですよねぇ。
仲のいい人だったら、厳しくした後のフォローはちゃんとしてくれる位の良心はあるんだよ?
熟女好きで、しかも不倫!?いやいや、誤解だと思うよ!
ブラームスの話になると必ずと言っていいほど話題に上るスキャンダルが、「14歳年上のクララ・シューマンと不倫関係にあった」ということです。
このクララさんは作曲家ロベルト・シューマンの奥さんで、音楽評論活動をしていたシューマンがブラームスの音楽を「新しい道」と言って絶賛していたので親交がありました。
シューマンが精神病を患って自殺未遂をするなど、ボロボロになった一家をブラームスが支えていたので「その中でロマンスが生まれた」とか勝手な想像で言われたりしてます。
シューマンが亡くなるときに「私は知っている…」と最後の言葉をのこしたり、クララさんの子どもが実はブラームスとの間に出来た子だとか、スキャンダル記事にするには話題性があって良かったんだろうなぁ。
でもブーは違うと思うんだ。
ブラームスは純粋な人だから、嫌いな人は本当に興味ないから冷たくして作らなくてもいい敵つくっちゃうし、逆に仲のいい人には優しくてヒイキもしてしまう、しかも結婚をしてなかったから、周りに不倫してるように見られちゃっただけなんだよきっと。
ホント、損な性格だよなぁ。
音楽的には
「ブラームスって、本当にロマン派音楽のロマンティックな時代の人なのか?」と思うような作風です。
ロマン派音楽の時代に生きた人ですが、ベートーヴェンやモーツァルト、ハイドンが大好きだったので古典主義(古典音楽)的なコッテコテのクラシック音楽や、それより古いバッハなどのバロック音楽も取り入れて作曲していました。
多くの人がブラームスのことを「ベートーヴェンの後継者で、同じこころざしの音楽を書いている」と思っています。
そのため、ブラームス作曲の「交響曲第1番」のことを、ベートーヴェンが亡くなって作曲できなかった「交響曲第10番」へのオマージュという人もいるんです。
きっと、ティンパニやオーボエの使い方とか、曲の進行の仕方がベートーヴェンの音楽にそっくりだからだな。
でも、そんな時代と逆行したようなブラームスの音楽にもいいところはあって、古典音楽は取り入れてるけど、古いしきたりを守っているわけじゃないところだと思います。
ロマン派音楽より前の時代のものは、形式がガチガチに決まっていて絶対音楽と呼ばれる「音楽の音楽による音楽のための音楽」のようなかしこまった感じのものでした。
その形式とかを使わずに古い時代の音楽を表現しているので「進歩主義者」とか「新古典派」といわれています。
他には、素朴でやさしい「子守唄」などのようなやわらかい曲もあります。
Sinfonie Nr.4 in e-Moll op.98 交響曲第4番ホ短調作品98
ブラームスの他の曲も良いけど、ブーはこの作品の第4楽章が大好きなんです。
交響曲第4番はブラームスが作曲した最後の交響曲で、第4楽章ではバッハの「カンタータ150番」や「ロ短調ミサ曲」のメロディをもとにした、変奏曲(シャコンヌ)の形式で作曲されています。
変奏曲とは基準のメロディ(主題)があって、それにアレンジを加えたり、伴奏部分をかえて何パターンもフレーズを作り、それをまとめて1つの曲として仕上げたもののことです。
この曲の主題は頭の中でループするくらい衝撃的な響きで、とにかくカッコいい!勇ましくって崇高な感じがするんですよ。
なんと言っても、管楽器とティンパニの重厚感がたまりませんね!弦楽器も低音でズッシリした響きなのでとってもステキです。