「私」が秋に聴きたい音楽。〈その①〉
ようこそ!ブーです。
今回は、秋にオススメの音楽…ではなくて、「私」が秋に聴きたい音楽を2回にわたって紹介しようと思います。
私にとって秋は、夏が終わった切なさと冬の始まりの物悲しさ、木々の葉が色づき散っていく哀愁などを感じたり、物思いに耽ったりするには本当に良い季節なので、四季の中では2番目に好きです。
(ちなみに1番好きなのは冬です。イラストの通りブタさん体型なので…。汗)
そして秋といえば、ゆっくりと読書をしたり、適度に運動したり、時には芸術に触れたり、ドライブで遠くに行ってみたり、食べ物が美味しく感じるのでついつい食べ過ぎたり…と、いろいろな楽しみがありますよね?
せっかく四季が楽しめる日本という国に生まれ育ったのだから、季節に合わせてその時期に聴きたい音楽に包まれながら過ごしたいと思います。(聴くのは海外の音楽ばかりだけどね。笑)
カーペンターズ
Carpenters(カーペンターズ) は1969~1983年まで活動していたアメリカ出身の、兄のリチャード・カーペンターと妹のカレン・カーペンターの兄妹によるポップス・デュオです。
(カーペンターは大工という意味があり、アメリカでは普通にある苗字らしい…)
1983年に妹のカレンさんが拒食症による合併症で亡くなり、デュオとしての活動は出来なくなりましたが、それまでに数々の名曲を残しているので、今でも聴く機会が多いと思います。
どの曲も素敵ですが特に好きな曲は、1997~2005年まで放送されていたTBSの教育バラエティ番組「学校へ行こう」の『未成年の主張』というコーナーで流れていて有名になった「
低音と高音を巧みに使った作曲とカレンさんの優しい歌声は、秋の黄昏時に聴くと心にジーンと響きます。
アンドレ・ギャニオン
André Gagnon(アンドレ・ギャニオン、1942年8月1日~)はカナダ出身の作曲家で、ピアノ奏者でもある人物です。
ギャニオンさんをご存じない方は多いと思いますが、彼の音楽はヒーリングミュージックという特殊なジャンルに属しているので、BGMとして私たちの身の周りでもよく流れています。
親日家という経緯から、彼の曲が日本のドラマでも使われたりしているので、1度は聴いたことがあるかもしれませんね。
1番有名なのは、日本の大手車メーカであるトヨタのCM〈TOYOTOWN〉シリーズや、BGMによく使われている「めぐり逢い」という曲です。
懐かしさと切なさを感じたり、真綿に包み込まれるような温かく優しい気持ちになるのは私だけではないハズ…。
寒くなり始め人肌が恋しくなってくる秋にピッタリの曲です。
フランツ・リスト
『ピアノの魔術師』と呼ばれるリストの作品では「コンソレーション
(好きな曲がなぜか全部3番目!笑)
どの曲も、切ない響きで涙を誘いますが、特に「ため息」という曲は、人生経験豊富なフジ子・ヘミングさんの演奏が胸に響きます。
秋という季節はどこか物悲しくて思わず『ため息』をついてしまう…、そんなときにこの曲が聴きたくなります。
フレデリック・ショパン
『ピアノの詩人』と呼ばれたショパンの作品では「ノクターン」と「エチュード」が秋の印象によく合うと思います。
「ノクターン」は日本語で「夜想曲」を指し、秋の夜長に聴くにはロマンティックで素敵ですよ。
ショパンの作品では、第2番と第20番が有名です。
同じ「ノクターン」というタイトルでも、優雅で優しい響きのものから、切ない響きのものまで様々にあるので気持ちに合わせて聴くことができます。
「エチュード」は日本語で「練習曲」を指しますが、ショパンのエチュードは練習というには難易度が高いため、演奏会やコンクールなどの大舞台でもよく演奏される作品です。
全24曲のエチュードを集めた「エチュード曲集」では、ボンヤリ聴くというよりは元気を出したいときに聴きたいような激しい曲も収録されていますが、その中でも〈12の練習曲 作品10〉第3番「別れの曲」や第6番(タイトルはありません)、〈12の練習曲 作品25〉第1番「エオリアンハープ」のようにメロディが美しく胸に迫る切ない曲もあります。
ショパンは1849年10月17日に39歳という若さで亡くなっているので、『秋の木の葉のように儚い人生だったんだな』と、ついつい考えてしまい尚更切ない気持ちになります。
クロード・ドビュッシー
私は、ドビュッシーが大好きなので過去の記事でも紹介しましたが、特に好きな「夢」、「月の光」、「亜麻色の髪の乙女」などはこの季節にも聴きたい、しっとりと落ち着いた曲調が素敵なので紹介させてください。
「夢」という曲はタイトルの通り、夢の世界を漂うようなフワフワした緩急とメロディが魅力のピアノ曲です。
秋の夜にうとうとしながら聴くと、ロマンティックで素敵な夢が見れそうです。
こちらでも紹介しています。↓
「月の光」は、ピアノ独奏作品『ベルガマスク組曲』の中の1曲です。
月が美しく見えるこの時期だからこそ、この甘美なメロディを聴きながら空を眺めたいと思います。
こちらでも紹介しています。↓
「亜麻色の髪の乙女」は、ピアノ独奏作品の「前奏曲集」に収録されている8番目の曲です。
切ない響きとゆっくりなテンポは、物思いに耽るときにもピッタリです。
こちらでも紹介しています。↓
ドビュッシーの音楽的なジャンルである印象主義音楽は「詩・ポエム」や「絵画」から着想を得ているものが多いので、芸術の秋にピッタリなのではないでしょうか。
ドヴォルザーク
私が思うに、ドヴォルザークはヒゲや顔の造形が独特なので、少々「強面・コワモテ」に見えると思います。(笑)
こんな顔↓
ですが彼の作った曲は、母親の胸にいだかれているような懐かしさや優しさを感じることができるので大好きです。
その中でも「我が母の教えたまいし歌」や、日本では〈遠き山に日は落ちて〉で有名な交響曲 第9番 “新世界より” 第2楽章「家路」は哀愁を感じない人はいないのではないか?と思うくらいに美しいメロディが魅力的で、この時期になると無性に聴きたくなります。
なぜか、夕焼けを背にして『さぁ、お家へ帰ろう』という情景を思い浮かべてしまいます。
みなさんは、秋に聴きたい曲がありますか?
今回は、「私」が秋に聴きたい音楽を気の赴くままに紹介しました。(次回もそうなると思います。笑)
みなさんもこの時期になると『無性にこの曲が聴きたくなる』もしくは『この曲が頭の中を流れる』というようなことが有るのではないでしょうか?
それがたとえ秋っぽくない曲でも、『自分にとってこの曲は秋だ!』と思うだけで特別感が味わえて楽しいですよね!
その音楽に対する純粋な感覚をずっと大事にして欲しいと思います。