ギターっていいなぁ、高中正義さんの虹伝説はなんて名曲なんだ。
ようこそ!ブーです。
今日はギタリスト高中正義(たかなかまさよし)さんの演奏で好きな曲について紹介します。
ブーはギターを聴くのは大好きですが、弾けないし詳しくもないのであしからず。
「高中正義」という素晴らしいアーティストをご存知でしょうか?
ブーも、彼が一世を風靡した全盛期には、この世に生を受けてなかったので、数年前まで全然知らなかったんですけどね。(笑)
数年前のある日、何気なく「お父さんの若いころに、すごいな~って思ったギタリストって誰?」って聞いてみたんです。
そうしたら「いろいろいるけど、衝撃的だったのは高中かな?」と、返されたんですよ。
「えっ?誰それ…聞いたこと無い…。う~ん、調べてみるわ!」
ということで、検索しました。(ネットですぐ調べられる、良い世の中になったもんですな)
高中正義さんってスゴイ!
全然知らないので、まずはどんな人物か調べました。
1953年生まれの東京出身。
ギタリスト、ミュージシャン、音楽プロデューサーです。
プロデビューのきっかけが、ロックコンサートで「誰かギターを代わりに弾いてくれ」という呼びかけに応じて、客席からの飛び込みで演奏したことからという武勇伝があります。(まさにロック!)
「黒船」や「タイムマシンにおねがい」で有名なサディスティック・ミカ・バンドのメンバーです。(再結成されたとき木村カエラさんがボーカルに迎えられました)
作曲もしていて、現在でもソロ活動をしています。
「ふーん、なるほど」と、高中さんのことが少し解ったところで曲を聴いてみることに…
「すごい!なんじゃこの人は!」って衝撃とともに大興奮しました。
奇抜な衣装、ワクワクするような曲。
ブーが今まで興味があまり無かったので聴いたことの無い、フュージョンという種類の音楽だったんです。
フュージョンというジャンルは、ジャズをベースにしてロックやラテン、R&Bそして電子音楽などを融合(フューズ)させた音楽のことで、1960年代後半から現在までいろいろな所でBGMとしても使われています。
本当にノリが良いものが多くて、ワクワク感が止まらないです。
特に好きな曲
THE RAINBOW GOBLINSザ・レインボー・ゴブリンス「虹伝説」
この曲は1981年に発表されたコンセプトアルバムで、全部で14曲収録されています。
ギターをまるで歌っているかのように、のびのびと演奏しているのが特徴です。
イタリアの画家UL DE RICOウル・デ・リコの絵本「THE RAINBOW GOBLINS」から着想を得て作られました。
この絵本は、色使いと画風が強烈でトラウマになる人が多いです。(笑)
場面ごとに曲を当てはめた、言ってみればサウンドトラックのような作品で、曲と曲のつなぎ目などに絵本の説明を英語のナレーションでしてくれます。(ブーは英語がわからないので曲の一部として聴いてます)
1曲目<PROLOGUEプロローグ>はじめのこの曲は、この作品がどのような世界観か教えてくれます。
美しいオーケストラ演奏で、ハープも入っているのでとても幻想的です。
2曲目<ONCE UPON A SONGワンス・アポン・ア・ソング>物語の始まりの曲です。
昔々「虹の谷」と呼ばれる、ゴブリンたちも足を踏み入れたことの無い秘境がありました。
いろんな動物やキレイな花々や木々があって、きっと空気もおいしいんだろうなと思うとお散歩したくなりますね。
ゴブリンたちはリーダーの黄色、つづいて赤、橙、緑、青、藍、紫となんともカラフルな7匹です。
CDの解説「昔々、誰も知らないところ。花や鳥や動物たちの楽園。」
ワクワクするリズムと、ギターは指でピンピンとハジいて演奏しているようなので耳に楽しく曲が進みます。
3曲目<SEVEN GOBURINSセヴン・ゴブリンス>ゴブリンたちの登場シーン。
7匹のゴブリンたちはなんと「虹喰い鬼」で投げ縄を使って虹をつかまえ、近場のものは食べ尽くしてしまいました。
うわさで「虹が生まれる谷という物がある」と聞き、さっそく行ってみることに。
CDの解説「虹を食べる七匹の小鬼たち。小鬼たちはいつも、おいしい虹を求めて谷をさまよい、高い山を越え…。」
「ゴブリン」というワードをボーカルが何回も繰り返すので、はじめ聞いたときは「この曲ヤバくないか?」と思うほど衝撃的でした。
ギターはわりと低音ですがハジくように演奏しているのでノリが良く、軽くて元気のいい曲です。
4曲目<THE SUNSET VALLEYザ・サンセット・ヴァレー>谷に夕日が落ちていく様子。
谷に着いたゴブリンたちは、夜が明けて虹が生まれるまで、洞窟で明日に備えて休憩しようかなといった感じです。
CDの解説「とびきり大きくておいしい虹の生まれる谷に夕陽が落ちる。」
クラベスという木でできた楽器と、マラカスを使って独特のリズムをきざむので面白いです。
フェードアウトするところは、太陽が「さよなら~」って感じで沈んでいく様子が良く表現されています。
5曲目<THE MOON ROSEザ・ムーン・ロース>月が昇りました。
ゴブリンたちは洞窟で休憩、楽しく過ごしています。
月がその様子をみて「これは大変だ、ゴブリンたちに虹がすべて食べられてしまう。谷のみんなに知らせなくては!」と思い、谷に向かって呼びかけます。
CDの解説「虹の谷に月は昇る。樹や花や動物、それに川の水さえも不吉な予感におののく。」
キラキラとした音で月の様子を表しています。
ビブラートの技術がギターとは思えないほどすごいです。
6曲目<SOONスーン>明日の虹についてゴブリンたちはワクワクした気持ちで「もうすぐ食べれるね」と話し始めます。
CDの解説「小鬼たちのひそひそ話は虹をつかまえる作戦」
曲としては、ドラムがきいていて、途中のキーボードが面白いです。
ゴブリンたちの話が白熱してるんだなって想像できそうなギターテクニックが聴きどころ。
7曲目<MAGICAL NIGHT LIGHTマジカル・ナイト・ライト>夜になり月の光に照らされながら眠っているゴブリンたち、夢の中をのぞいてみよう。
CDの解説「不思議な月の光に、小鬼たちは極上の夢をみる。虹の色に包まれるおいしい夢。」
フワフワと夢の中にさそわれるようなエコーが独特で、曲としては短めです。
8曲目<RAINBOW PARADISEレインボー・パラダイス>ゴブリンたちの夢の中は、大きくておいしい虹が食べられる楽園にいる楽しいものでした。
夢の中なので曲的には多少ボワボワしていますが、サックスも入っていて元気イッパイの曲です。
9曲目<THUNDER STORMサンダー・ストーム>目が覚めると谷は激しい雷雨のようす。でもそれを見た小鬼たちは大喜び!なぜなら嵐のあとは大きくておいしい虹が出るからです。
CDの解説「遠い雷鳴、そして風が嵐を運んでくる。はしゃぐ小鬼たち。嵐のあとの朝には美しく素敵な虹が現れる。」
凄まじい稲光、雷鳴がカッコよく表現されている曲です。
10曲目<RISING ARCHライジング・アーチ>雨がやんでやがて大きな虹が出始めます。
「よーし!つかまえて食べるぞ~!」ゴブリンたちははりきって投げ縄を虹へと投げます。
しかし、どうしたことでしょう虹が消えてしまいました。
次の瞬間ゴブリンたちは、虹を採り損ねた自分たちの投げ縄にとらわれてしまうのです。
CDの解説「とてもおいしそうな虹がまぶしくそびえる。小鬼たちは投げ縄を放つ。けれども虹はつかまらない。」
曲はキラキラとした水滴のきらめいた音とゆったりとしたギターで、雨がやんでフワフワと徐々に虹が現れているのが良く表現されています。
11曲目<JUST CHUCKLEジャスト・チャクル>虹が消えた理由は、花々が虹をゴブリンから守るために自分たちの中に吸い込んだからなのでした。
それを地面に流して、とらわれのゴブリンたちをやっつけます。
CDの歌詞「風にまぎれる花の香りはあの虹のおくりものみたいさ
Just Chuckle Just Chuckle夢見たことはもう知らない
きっとステキさ空に向かって鳥の口笛吹いてごらんよ
横顔染めるオレンジ色はあの赤い夕日の忘れものみたいさ
Just Chuckle Just Chukleクスクス笑いはキミなの?
きっとステキな夢のつづきはそっと教える虹のことばで.Tu Tu Tu Tu………」
曲は、加工されたボーカルが入っているのが特徴で幻想的です。
12曲目<RAINBOW WAS REBORNレインボー・ワズ・リボーン>ゴブリンたちがいなくなって、再び大きな虹が出てきます。
CDの解説「虹はよみがえった。以前よりもっともっと美しく壮大に。」
ゆったりとした中にも歯切れのよいギターが心地いいです。
ちょっとサマーヴァケーション感があります。(笑)
13曲目<PLUMED BIRDプルムド・バード>虹は花々にお礼として、美しい羽飾りのついた鳥、透きとおった羽根のとんぼ、優雅な蝶へと姿を変えてあげました。
CDの解説「虹は感謝して、花たちを空へ吸い上げ、美しい虹やとんぼや、美しい羽根の鳥にその姿を変えた。」
ビブラートで鳥のさえずりや、上昇する音で鳥が空に飛んでいく様子などが感じ取れます。
ギターをいろいろな奏法で演奏するので盛りだくさんな感じがして、もうすぐ終盤なんだなってわかりやすいです。
14曲目<YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACEユー・キャン・ネヴァー・カム・トゥ・ディス・プレイス>そんなことがあり以前より用心深くなった虹は、地上のどこにも触れようとしなくなりました。
だから、それ以来誰も虹には近づけなくなりましたとさ。
CDの解説「虹が始まって終るところにはこのときから誰もたどりつけなくなった。」
いよいよラストの曲です。
この曲はギターが本当に素晴らしくて、ブー的にはサンタナくらいギターの泣きの部分が上手だと思っています。
懐かしく、切ない感じがたまらないです。
全部好きだけど、ブーはこの曲が1番おすすめです。
BLUE LAGOONブルー・ラグーン
ブーにとって高中さんのイメージは、ちょっと日に焼けた感じでサングラスかけてるし、夏男で海が似合う!でもダンディーって感じです。(笑)
この曲は、そんな高中さんのイメージをそのまま表現したような作品となっています。
南国の白い砂浜!キラキラと透きとおった海!素晴らしく晴れた青い空!焼け付くような真っ赤な太陽!という印象なので、ドライブや気分を盛り上げたいときに聴いています。
ボンゴやカウベルなどの音で南国感がよく出ていて、ギターやキーボードもノリノリなのでおすすめです。
高中さんと天龍さん
2015年11月15日に、プロレスラーの天龍源一郎(てんりゅうげんいちろう)さんが引退したのはご存知でしょうか?
天龍さんと言えば、近頃はよくバラエティ番組などでタレントさんとしても活躍しているので知っている方が多いと思います。(ガラガラで聞き取りづらい声が特徴の、あの方です)
実は、天龍さんと高中さんはとっても強いつながりがあります。
現役時代、天龍さんが長い間入場曲として使っていたのが、虹伝説のサンダーストームだったのです。
そしてなんと!引退試合では高中さん本人がリング上で生演奏を披露してくれて、高中ファンも天龍ファンも感激しっぱなしの、涙なくしては見れない試合となったのでした。
しかもサンダーストームとブルーラグーンのリミックスヴァージョン(組み合わせ)だったのでブーはなおさら感激でした。