音楽科って、どんな授業があるの?
ようこそ!ブーです。
ご入学・ご進学、おめでとうございます!
そうじゃない人も、おめでとうございます!(笑)
新たな気持ちで、また1年間頑張りましょう!
新学期ということで、今日は音楽科の授業をご紹介しようと思います。
内容については今後、「教科ごとに分けて少しづつ」記事にしていきますので乞うご期待!(笑)
ブーの通っていた学校の授業内容なので、すべての学校がこういうものとは限りません。あしからず!
音楽科の授業は音楽だけじゃない!?
普通科の学校に通っていた友達に
『音楽科って良いよね~。だって大好きな音楽だけ練習してれば、普通の勉強はしなくてもいいんでしょ?』
と、よく言われていました。
えっと…。それ誤解だから!
普通科の学習内容ほどではないけど、ちゃんと勉強してるよ!(怒泣)
いくら芸術に特化した学校と言っても、音楽の他に「一般科目」も勉強しなくてはいけないんです。
高校生までは、むしろ一般科目の方が多い…。
「履修が足りなくて卒業できない!?」という風にならないために、キッチリ学習要項に沿って授業が組まれていました。
高校の授業
一般科目
国語
現代文・古典などを習います。
古典はブーの得意科目です!
社会
地理・歴史・公民・世界史・日本史などを習います。
先生の優しさで、テストの問題は丸暗記が多かったよ。
数学
なんと、数学の授業は1年生のときの1年間しかありませんでした。
嫌いすぎて覚えてないけど…(笑)
理科
実験とかも普通にやります。
元素記号の覚え方が歌になる現象は「音楽科あるある」?
保健・体育
球技大会で、骨折・脱臼する人がいるのは当たり前。(合唱のピアノ伴奏者が手の指を骨折する事も…)
意外とガチで取り組んでいます。
英語
大学受験に向けて一生懸命やりましょう。
ブーは、言葉より行動でカバーしてしまうので外国語を学ぶのには向いていません。
家庭科
2年生までの2年間しかありませんでした。
調理実習や作品制作が楽しかったです。(女の子が多いのでおまかせで完成する)
総合学習
パソコンの授業や、文化祭・体育祭などの練習に当てられていました。
専門科目
音楽理論
「楽典」の本にしたがって、音楽の仕組みや決まりなどの基礎的な知識を学びます。
和声
和声=ハーモニーです。
基本的な和声の「機能的な動きや連結(つながり)」を理解して、実習と分析を交えながら学びます。
音楽を芸術としてではなく、学問として規則性を発見し数学的にとらえる授業です。
ソルフェージュ(聴音、コールユーブンゲン・新曲視唱)
聴音の授業は、旋律を聴いて正しく音符として書き取る技術を身につけます。
コールユーブンゲン・新曲視唱は楽譜を見て正しく歌う事ができるようになる技術を身につける授業が行なわれます。
主科レッスン
主科は自分が専門に学ぶもの、ピアノ・楽器・声楽・作曲・指揮・理論など分野ごとに分けられているものです。
ピアノ・楽器・声楽は専門の先生がマンツーマンで、週に1回1コマ分みっちりとレッスンしてくれます。
副科レッスン
自分の主科以外の分野を1つ選んで、専門教師とのマンツーマンによるレッスンが行なわれます。
ピアノ専攻生以外はピアノ、ピアノ専攻生は声楽や楽器が選べます。
合唱
全学年合同で行なわれる授業です。主にピアノ・声楽専攻の学生で構成されます。
合奏
全学年合同で行なわれる授業です。主に器楽科(楽器専攻)の学生で構成されます。
音楽史
音楽の移り変わりを歴史的に学習します。作曲家の生涯や主要な作品についての知識を学んだり、鑑賞もします。
演奏研究
演奏する曲のとらえ方・考え方・演奏方法などを学びます。
外部(大学など)の先生が来て、教えてくださることが多いです。
短大の授業
一般科目(全学科共通の科目で好きなものが選べる)
一般教養
歴史・心理学・文学・哲学・経済学・経営学・法学・美術・体育など、音楽には関係なさそうなことを学べます。
見聞を広めて、演奏などに役立てましょう。
外国語
一般的な英語や、音楽に必要なイタリア語・ドイツ語・フランス語はもちろんのこと、選べば中国語や韓国語・ポルトガル語なども学べます。
英語以外は習った事がないと思うので、自分に合わなかったときのために最低でも2つは選んでおいたほうが良いです。
教職
一般科目・専門科目との両立が難しいので、教員免許を取得しなくても良いという人は取らなくてもよい科目です。
教員免許取得のために様々な授業が用意されていますが、必修科目を1つでも落としてしまうと、免許取得と卒業が遅れてしまうことが難点です。
そのため、途中で諦めてやめてしまう人が多い…。
専門科目・必修(落とすと卒業できない)
自分の専攻科の科目
この授業を取らなければ、なんのために入学したかわからないです。
レッスンなどの技術面だけではなく、音楽を感覚として感じることが出来る授業なども行なわれます。
音楽理論
普通科から進学した人は勉強が必要ですが、音楽科から進学した人は復習するだけで単位がもらえるラッキー科目。
西洋音楽史
より専門的な、今までに聞いたことがないジャンル・作曲家の歴史が知れます。
指揮法
ブーの時は夏期講習(短期集中型の特別講義)でした。
ソルフェージュ
主に聴音の授業(高校時代よりも高度)が行なわれ、リズムや和音の構成を耳で聴くことによって判断できるように指導されます。
合唱
全学年合同で行なわれる授業です。
音楽科以外の学科の生徒さんや、外部の方がいらっしゃったりします。
卒業演奏・研究
楽器・声楽・指揮専攻の人は、卒業演奏をコンサートホールなどで行ないます。
作曲科・理論を専攻した人は卒業研究を「楽譜・論文」という形にして提出し、それに沿って発表をしなければいけません。
専門科目・選択(好きなものを選ぶ)
和声
和声の「機能的な動きや連結」を理解して、実習と分析を交えながら学んでいきます。
音楽を芸術としてではなく、学問として規則性を発見し数学的にとらえる授業で高校の頃に習ったものより高度な授業です。
和声アナリーゼ
和声の授業で学んだ事を、音楽を聴いたり楽譜を見る事によって実践的に理解する授業です。
作曲法
作曲の仕方を学べます。
吹奏楽法
学校の先生になるには学んでおいたほうが良い、吹奏楽の基礎から学べます。
学内演奏
科目・授業ではなくて、お客さんの前で演奏・発表します。(学期内に1回のみ)
楽器・作曲科を専攻している人専用の科目です。
スコアリーディング
オーケストラの楽譜を読めるようになる授業です。
主に、楽譜を読みながらの音楽鑑賞をします。
音楽美学
音楽を音だけでなく、舞台演出・衣装・映像などを合わせて総合芸術としてとらえる授業です。
日本音楽史
日本古来の音楽芸術「邦楽」を学びます。
外部の先生(プロの方)が来て教えて下さることが多いです。
吹奏楽演習
吹奏楽への理解を深めながら、演奏などを行ないます。
弦楽合奏
自分ひとりではなく同じパートを複数人で行うことで、周りに合わせて弾ける能力を身につけられる授業です。
オーケストラ
オーケストラという大きな演奏形態での授業です。
1人(ソロ)のときとは違った音楽のあり方や、他人との一体感を楽しめます。
即興演奏
即興的にグループセッション(アンサンブル)を行うことで、どのような状態でも臆することなく演奏できるようになります。
音楽情報機器演習
コンピューターを使った楽譜の打ち込み方を学びます。
ブーの時は、PCはマック、ソフトはフィナーレでした。
楽書講読
外国語(主に英語)で書かれた音楽辞典を解読します。
こんな感じです。
どうでしょう、意外と普通の授業の方が多かったのではないでしょうか。
音楽科の学生が、音楽だけを学んでいるわけではないことが解ってもらえると、嬉しいです。