ブー先生の音楽教室

学校では教えてくれない、音楽のことを書いています。

ピアノを弾くときに注意したいこと。

ようこそ!ブーです。

今日は、ピアノを弾くときに注意したいことを紹介します。

 

ピアノを習い始めたばかりの頃に、手の置き場や演奏中の動作の仕方に困った経験はないでしょうか?

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ブーが習い始めた頃は「どうして指は丸くしなきゃいけないんだろう?何でこの位置に座らなきゃいけないんだろう?」と疑問に思ったものです。

 

先生に聞くのが1番早いですが「そんなこともわからないの?」と呆れられたり、「やる気がないの?」と言われるのが怖くて、仕方なくそういう疑問をグッと飲み込んで言われた通りに練習していたんですよね…。

 

練習していれば、いつかはコツがつかめて・演奏の仕草が馴染んで自分の演奏スタイルも決まり、音楽だけに集中ができるようになります。

 

できればそのコツを早くつかんで音楽だけに集中したい所ですが、そう簡単にはいかないのが芸の道です。

なので、まずはコツをつかむために「注意しなくてはいけないこと」を知っておくと良いと思います。

 

弾いた事がある人は、自分がどんな風にピアノを弾いているか思い出しながら、参考程度にご覧ください。

 

 

ピアノを弾くときに注意したいこと

イスの座り方

普段イスに腰掛けるとき、どんな風に座っていますか?

 

大抵の人は体を休ませたりくつろぐために座ると思うので、体を安定させるようにイスの真ん中位や深く腰掛けて、足を開いたり・組んだり、時にはお行儀良くそろえたりして座っていると思います。

 

ですがピアノの場合は演奏のために座るので、モチロンくつろぐ体勢ではありません。

イスの前側に座って少し前のめりになるくらいの体勢で足はできるだけ踏ん張れるようにある程度は開いておく方が弾きやすいんですよ。

 

実際にピアノのイスに座ってみると、ピアノの鍵盤が並んでいる横幅は結構大きいですし、曲によっては鍵盤の端から端まで全てを使って演奏しなければいけないものもあり、上半身を横にユラユラ動かさなければいけません。

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もしもイスに深く腰掛けていたら、遠くの鍵盤を弾くときに無理に傾いたりねじったりしなくてはいけなくなり、演奏に支障がでてしまいます。

 

そうならないためには、上半身がスムーズに動くように座り方から注意しておきたいということです。

 

大体、座面の3分の1を目安に座ると丁度良いと思います。

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足の役割

「ピアノは手で弾くものだから、足って演奏に関係ないんじゃない?」と思う人も居るかもしれませんが、足でペダルを踏んで音に表情をつけたり、体全体を支えることで安定した演奏ができるので意外と重要な役割を持っているんです。

 

体を安定させたり、鍵盤に力を効率的に伝えるために「かかとを地面につけたほうが良い」と言う人がいますが、それでは都合が悪いときもあるので注意が必要になります。

 

確かにペダルを踏む足は、かかとが地面についていないとグラグラして安定しませんが、もう一方の足はある程度自由にしておかないと上半身を「サッ!サッ!」と速く移動させるときにバランスが取れなくなって体勢が崩れてしまうんですよね。

 

そうならないように足を少し開き、体全体を支えて踏ん張れるようにしておきましょう。

 

 

指の形

1番オススメなのは、手全体で卵をやさしく包み込む形です。

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鍵盤を押すときに力が調節できて次の動作もしやすいし、そういった細かい調節ができるので「音の響きが増して奥行きのある良い音色」になりますよ。

 

それに、鍵盤の横幅は子どもには少し大きく、大人には丁度良すぎる幅になっているので指を丸めて弾く方が細かい動きがしやすいんです!

 

習い始めは、緊張もあって指をピンと伸ばしたまま演奏してしまうことがあると思いますが、指が伸びていたら鍵盤に叩きつけて演奏しなければいけないので「硬くて尖った音」になるし、強弱も調節しにくいです。

次の音を弾くときにも動作がしにくくなるので、指は丸めるように気をつけましょうね。

 

 強く弾きたいときには、はじいたり叩きつけるだけじゃなくて、鍵盤を掴むようにするといい音が出ます。

 

でも世の中には、もともと鍵盤を押したときに指が外側に反ってしまう人がいて、実は「ピアノを弾くための天性の才能を持った指」と言われています。

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学生の頃、同級生に1人だけその指の人がいたので、レッスンのとき勝手に観察させてもらっていました。

普通の人とは音色が本当に全然違うんですよ~!「澄んだ響きは天使の演奏」という感じです。

 

こういった人は無理に指を丸めようとは思わずに、関節が痛まないように力を入れすぎず弾けば良いです。

 

 

指の置く場所

鍵盤に指を置くときには端っこを押すんじゃなくて、指の第1関節を置いた先端あたりの位置を目安に弾くようにしましょう。

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もし鍵盤の端っこを押すと、ピアノの音が出る部分に上手く力が伝わらなくて、音がブレてしまいますが、良い位置を押すと音が出る部分へ力が上手く伝わり、音の響きが増したり・澄んだ美しい音になったりします。

 

 

手首は上下に動かさない

演奏するときリズムを取るために、手を上下に動かして弾いている時期がありましたが、見た目は格好悪いし、リズムがくるってしまうので良いとこ無しなんですよね。

 

流れるような音の流れを作るために手首を横に動かすことはあっても、縦に動かすことは極力抑えるように注意しましょう。

 

ガチガチに手首に力を入れすぎても硬い演奏になってしまうので、力を抜いて指を意識して動かすようにすると良いと思います。 

 

 

毎日の積み重ね

今日は注意することを書きましたが、これだけを守っても良い演奏は出来ません!

 

毎日少しでもいいからピアノに触れることが大事なんです。

 

 「継続は力なり!」

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