音楽科の入試 その①試験項目と音楽科受験について
ようこそ!ブーです。
お正月や冬休みが終って、いよいよ受験シーズンがやってきました!ということで、音楽科の入試について3回に分けて紹介しようと思います。
今日は音高・音大で実施される試験項目と音楽科受験についてです。
参考程度にご覧くださいね~。
音楽科には、いったいどんな試験項目があるの?
音楽科の入試は学校にもよりますが、国語・外国語・数学などの一般科目に加えて、自分が入学してから専門的に学ぶ専攻科の「実技」や、音楽の基礎的な試験、面接や作文・小論文などが実施されます。
音楽の基礎的な試験は、ソルフェージュの「聴音」と「新曲視唱」、そして音楽の基礎知識が書かれている教本の「楽典」から出題されるペーパーテストです。
ブーが受験した学校では、国語・英語・ピアノ実技・声楽実技・聴音・新曲視唱・面接・作文が入試の内容でした。
普通科の入試は一般科目が数種類だから、比べてみると音楽科は受ける科目が多かったんだなぁ。
これだけ項目が多かったら「音楽に国語とか外国語は関係ないじゃん!なんで受験項目に入っているんだ!」と思っても当然ですよね?
でも、一般科目も音楽をする上では大事な基本のひとつです。
国語は豊かな表現を、外国語は歌を上手く発音するためや楽譜を読むために、理科や社会などは音楽を想像するためには欠かせません、そして数学は音楽の骨組みに関係してきますから、ちゃんと勉強しておきましょう。
音楽科受験について
演奏だけじゃないです!
音楽科といえば演奏が全てで、受験も演奏を一生懸命すれば良いと思っている人が多く、受験しようと思う段階になって学校の音楽の勉強だけでは足りないと気が付いて、諦める人も居ると思います。
そういう人が出ないように、現在では実技演奏以外の音楽の試験を減らすところが出てきました。
聴音が苦手で「聴音がなかったら受験するのに」という人が多いので、聴音の試験を入試ではなく、入学してから聴音のクラス分けのために行う学校も多くあります。
実際に少子化の影響で、ブーの母校も近年では聴音が試験からハズされました。
音楽の勉強は、入学してからでも充分間に合いますが、演奏する上で強力な地盤になるので勉強していても損することは絶対にありませんし、入学してから苦労するよりも早くからコツコツ取り組むのが良いと思います。
学校でも個人でも、自分が音楽を習っている先生は絶対に同じ道を歩いてきた人なので、相談して話を聞くことも無駄ではありませんよ。
焦らなくても大丈夫!同じスタートラインの人や下の人はいくらでも居ます。
上を目指す事は良いことだけど、上を見ればキリが無くて辛くなるので、今の実力で精一杯頑張る事を考えましょう。
音楽科の受験を考えたときに
「音大を受験するには、音高に通っていた方が有利なんですか?」とか「音高に通っている人の方が、プロになる確立が高いんですか?」という質問をよく聞きます。
ですが、必ずしも「音高出身で、早くから音楽教育を受けてきたからとても良い」とは言い切れません。
それはブーの通っていた学校の先生には、普通校とか進学校に通っていた人が多いからです。
リサイタルを開けるくらいの先生たちが大学から音楽の道を目指したのは驚きでしたが、音楽というものが「努力だけじゃなく、天性の才能も無ければ日の目を見ることは無い」というのも、そのときに分かりました。
実は、難易度は違うけど音高・音大の試験項目は一緒なものが多いため、大学から音楽の道に進んでも頑張っていれば追いつける程度しか変わらないということです。
誰にでも言えることですが、頑張っている人はどんどん知識を吸収するし、やる気が無い人は学ぼうともしないですから、上には追いつけなくても下にはすぐに追いつけます。
なので演奏技術や才能があって、音楽に対して一生懸命頑張っていれば、音高に通っていなくても音大を受験して合格することやプロになることは可能だから、恐れずに挑戦してみて下さい!
受験のために準備した方が良いこと
音楽科がある学校の受験は、必ず1日で終るとは限りません。
試験項目と受験者が少なく1日で試験が終る学校もありますが、逆に試験項目と受験者が多くて2~3日に分けて行わなければならない位「人気がある上に狭き門」の学校もあります。
実家から試験会場(学校)まで近ければ試験に2~3日かかっても問題ないですが、大抵の人はそんなに恵まれた環境下で生活していませんよね。
でも憧れて受験する学校だったら、遠くてもよろこんで試験を受けに行きたくなります。
入試前から入学するまで練習と宿泊用にアパートを借りる人も居る位で、それ以外にも早くからホテルに宿泊して受験に備える人も居ます。
練習用の部屋も学校の近くや、学校側が準備してくれているものはすぐに一杯になっていて、ろくに練習できずに本番なんてことも…。
そんな事にならないように、ホテルや練習室はかなり前から予約しておくようにしましょう。
次回は「実技試験について」書きます!