子守唄を聴いてよく眠ろう【その①】
ようこそ!ブーです。
子守唄って聴いていると、大人でもだんだん眠くなってきませんか?
それは子守唄が、赤ちゃんを抱っこしたり・揺りかごでユラユラさせているような、ゆっくりしたリズムのものが多いからなんですよ。
その揺らぎの成分が、人々を眠りへといざなってくれるわけです。
なので、寝れないときには自力で羊を数えるよりも、子守唄を聴いて夢の世界へ行ってみるのも良いのではないでしょうか。
ということで、今回は子守唄を2回に分けて紹介していきます。
【その①】は、世界の子守唄についてです。
子守唄(子守歌)は、英語でLullabyララバイと言います。
世界の子守唄
フリース作曲「Schlafe,mein Prinzchen,schlaf ein」
「Schlafe,mein Prinzchen,schlaf einシュラーフェ・マイン・プリンツヒェン・シュラーフ・アイン(お眠り、私の小さな王子よ、お眠りなさい)」は、メロディや和音構成など曲の作り方がモーツァルトに似ているせいで、間違って『モーツァルト作曲』と言われてしまう事が多い曲です。
ですが、実際にはBernhard Flies(ベルナルトまたは、ベルンハルト・フリース、1770年‐1851年没)という医師の心得のある、ドイツの作曲家が作曲しました。
この有名な曲が、長年勘違いされて聴かれていたなんて驚きですが、誰が作曲したにしても子守唄の名曲であることには変わりありません。
シューベルト作曲「Wiegenlied」
「Wiegenliedヴィーゲンリート(子守唄)」は、オーストリアの作曲家Franz Peter Schubert(フランツ・ペーター・シューベルト1797年1月31日‐1828年11月19日没)の作品です。
実はこの曲、亡くなった赤ちゃんに捧げるためのレクイエム(鎮魂歌)だったようで、もとの歌詞には「安らかに眠れ」や「墓の中で」、「一本の百合と一本の薔薇」という死を連想させるワードが出てきます。
内容を知ったら少し怖い気もしますが、レクイエム独特の絶望的な悲惨な音がありません。
純粋に、赤ちゃんの死を悼んで天国へ送り出すような、優しい旋律で仕上げている名曲です。
ブラームス作曲「Wiegenlied」
「Wiegenlied」はドイツの音楽家Johannes Brahms(ヨハネス・ブラームス、1833年5月7日‐1897年4月3日没)が、友達に子どもが生まれたことを記念して作曲しました。
ブーは『子守唄と言ったらこの曲!』だと思います。
厳つい顔をした熊みたいなオジさんが書いたとは思えないような、とても優しい調べです。
簡単が故に…
今回は、特に有名な子守唄を取り上げて紹介しました。
子守唄というものは子供を寝かしつけるためのものですから、歌いやすように簡単なメロディで作られています。
たとえ大作曲家の作品でも、あまりにも簡単すぎて楽譜に残っていないようなものや、楽譜はあっても簡単すぎて世の中に発表されていない曲も数多くあるんですよ。
その分、土地に根付いた曲も数多くあり、親から子へと口伝えで受け継がれるものも少なくありません。
外国の子守唄には、愛情とロマンを感じるブーなのでした。
記憶ありすぎ!?
お母さんが歌ってくれた子守唄や、赤ちゃんの時に頭の上で回るおもちゃ(オルゴールメリー)で聴いて、耳に残っているフレーズってありますか?
初めて聴いたのは赤ちゃんの頃でも、曲と認識して聴くことはある程度の年齢になった頃ではないでしょうか。
ですが、ブーは姉から衝撃的な話を聞きました。
彼女の記憶では、『自分はベビーベッドに寝ているんだけど、オルゴールメリーのせいでなかなか寝れなかった』というんです。
曲はブラームスの子守唄だったのですが、さすがに曲名までは知らなかったようで鼻歌で教えてくれました。
ブーと姉は年齢がほぼ3歳はなれていますので、姉が3歳の頃にはすでにそのベビーベッドにはブーが寝ているんですよね。
ということは、3歳より前の話なんだ!と驚きました。
説明を聞くと、オルゴールメリーの回転で目が回って気持ちが悪くなり、オルゴールの音楽も大変うるさかったそうです。
(姉よ、赤ちゃんの頃から耳が良かったんだね…)
終わりに近づいて、だんだんユックリになるときに『あ…、やっと寝れる・解放される』と思っていたら、お母さんが来てまた回していくというエンドレス拷問…。(笑)
眠りを誘うような良い曲でも、眠りを妨げたりするんだね!