左利きとピアノ演奏
ようこそ!ブーです。
今日は、左利きとピアノ演奏について書きます。
皆さんどっち利きですか?両利きの人とか居るのかな?
ちなみにブーは右利きですが、ピアノ演奏のおかげで左手もけっこう器用です。
ピアノ演奏と左利きの苦悩
学生の頃、友達が 「ピアノを習い始めた頃、ピアノの楽譜がアベコベに感じたんだ。だから苦手意識があるんだよね…。というか、できれば弾きたくない!」 って言ってたんです。
初めは『え?えっ!?何言ってるの?ピアノって楽しいよ。』と思いましたが、よくよく話を聞くと、
「自分の利き手が左だから、楽譜を見てピアノを弾くときに2段のうち、どっちを弾いて良いのか訳がわからなくなった。」
とのことでした。
ピアノの楽譜は大体が2段で出来ていて、大抵の場合は右手がメインのメロディー、左手はサブ的存在の伴奏を担当しています。
たとえ上級になっても、左手のための曲や、左手で弾く指示が無い場合、楽譜は「上段が右手」「下段が左手」が普通なんですよね。
右利きの自分からしたら考えたことも無かったのですが、左利きの人は「メインが左・サブが右」が当たり前の生活をしているのに、ピアノを弾くときだけ逆にしろっていうのは難しい話なわけで…。
ピアノの「右手メイン」に違和感を感じてしまうのも当然でしょう。
友達も例に漏れなかったため、
「自分でもワケがわからなくなってるのに、先生に≪何度も言ってるのに何で出来ないの?≫って毎回注意されるから、ピアノが苦手になっちゃったよ…」だそうです。
うんうん、確かに。
自分がその立場だったら、間違いなくピアノは嫌いになってると思うし、苦手意識を待ってしまうと思います。
ですが進学したのは音楽の専門科がある学校で、授業の一環として「ピアノ演奏」することは、避けては通れない道です。
悩んでいる友達がとても不憫でした。
歌だったら利き手を気にする必要が無いし、他の楽器は多少高価になりますが左手用も造れます。
でも、ピアノはそういうワケにはいかないから大変なんですよね。
そもそも右利きの人間には未知の感覚で、むしろ『左利きだったら、難しい演奏も楽になるんじゃないか』位に思っていたので、友達の話はかなり衝撃的でした。
教える側も大変だろうケド…
でも、もし友達のピアノの先生がレッスンとは別に、友達の話をちゃんと聞いてあげてたら、弾きたくなくなるほど苦手にはならなかったと思います。
話を聞いていたら「左利きだから感覚がおかしくなる」こともわかっただろうし、 右がメインだっていう固定概念を捨てて、寄り添って教えてあげれたんじゃないかなぁ?
レッスンのときに片手づつの練習をして慣らしたり、ゆっくり楽譜の説明をしたり、その他にもその子に合った指導ができたハズ…。
進行具合が遅くても、ちゃんとお互いが理解しあって教えてあげて欲しいです。
「間違えずに弾いて、上手く出来たから褒める」ってのはレッスンじゃないよね!
出来ないときに「何で出来ないの?何でわからないの?何回も言ってるでしょ!」って言われても、逆にこっちが『どうやったら上手く出来るんですか?』って聞きたいし、生徒側としては一生懸命練習しているので傷ついてしまいます。
(そうじゃない人も居るとは思いますが…笑)
実際、左手だったために友達のピアノ演奏の可能性が取り上げられてしまったんだから、とても残念な話です。
楽しむための音楽が逆に苦痛になるっていうことほど、悲しくて矛盾することは無いよなぁ…。
ブーが思う解決策
人に教えるという事は、寄り添ってあげることがスゴク大事になってきますから、レッスンの前か後に「話す時間」を作ってはどうでしょうか?
実際にブーの先生はレッスン後に15分ほど、紅茶やお菓子を頂く「お茶の時間」を設けてくれていたので、音楽以外の話や相談事もしていました。
その時間があったからこそ、演奏上の悩みや疑問などもユックリ聞いてもらって、そして話し合うことで演奏に生かすことも出来ていたように思います。
だから話すことも、決して無駄な時間ではないはずです。
寄り添ってあげれれば「子ども達の未来」と「今後の音楽」の可能性は広がり続けるんだろうなと思ったのでした。